第5話シリウスとシリウス
暗い世界に俺はいた 向こうから暗いながらも白っぽい犬が近づいてくるのが分かった
「シリウス(人間)よ お嬢が世話になってるな」犬が喋った!!
「おまえは 誰だ?」警戒しながら聞くと
「我はシリウス 元お嬢(ノエル)の飼い犬だった」
「お前が シリウス(犬)か!!」
「まあ 犬じゃなくてフェンリルなんだけどな 生まれて直ぐに親とはぐれて
魔法も戦い方も教わらずにお嬢の所で普通の犬として過ごしてたのだ ただ死んだ
事でフェンリルとしての能力が目覚めたんだ 今更だがな そこでお前に提案と言うか
頼みがある 我はお嬢の事が大好きだった 今でも見守っている だからお前の
心の隅っこでもいいから 我を置いてくれんか? もちろんタダでとはいわん お前に
我の能力を使えるようにしてやろう」頭を下げてシリウス(犬)が哀願する
「う~ん 好きな人とは一緒にいたいよな~ お前を心に住まわせる事で俺に何か
不都合とかはないのか?」
「いや 無いぞ むし 風魔法が使えるようになったり五感が鋭くなったりと
良い事づくめだ」しりうす(犬)は言うが なんか胡散臭い
「まあ いいか」俺は了承した
目を覚ましたらノエルの膝枕の上だった
「シリウス(人間)大丈夫か?痛い所は無いか?」ノエルが優しく言ってくる
「クゥ~ン」俺が声を出すと強く抱きしめてきた シリウス(犬)め早速影響が出てるじゃねえか!!
周りを見るとカイザーオーガだったらしきモノがみじん切りにされていた
「クラリスが助けてくれたんだよ」泪交じりにクラリスをノエルが見る
「シリウスさんのパフがまだ効果が残ってたのでハイヒールがパーフェクトヒールなみの効き目がありました」
「それと シリウスさんが怪我したら 急にノエルさんが狂戦士化して あっという間にカイザーオーガを
細切れにしたの」ハイジが少し青ざめた顔で教えてくれる
(森狼の時もそうじゃったのう)犬が頭の中で囁く
コアはクラリスに割ってもらう事にした 命の恩人だし ノエルにとっても俺を救ってくれた事を有難く思ってる
らしい ハイジとクラリスは交代で割ってたらしく 今回hちょうどクラリスの番だったをそうだ
クラリスの割ったコアで最上級の風魔法を覚えたそうだ
ダンジョンから帰ってきて街をぶらついていた時 ある違和感を覚えた 街角や目立つ木の横を通る時
尿意を催すのだ これはあれか犬のマーキング本能なのか?やっぱり出ていってもらおうかな
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