第182話 ぽっちゃりは考えている ◆
「……」
「……」
「……」
「……」
数人の男性らが真ん中にひときわ身体の大きな男性を挟むように立ち。目の前の光景を見て固まっている。
「――何が起こったら一晩でこんなものが――」
そして真ん中に居た身体の大きな男性がつぶやくのだった
ここは実りの町から東に行ったところにあるドーナツ国。
国と付いているが。1つの町である。
本来ならば普通域と呼ばれている1つの国。dsa国の中にあるのだが。今はこの地域は事実上のトップ不在というか。dsa国も国として機能していない状態だ。
理由は大炎上が起こった後dsa国がバラバラになっている状況。単位で分断されているような状況になっている為だ。
そんな中とある1人の幹部だった者が何とか消えそうになっていたこの町を救い。今のドーナツ国を維持していた。
ちなみにドーナツ国という名前は昔からある名前である。名前の理由は特産がドーナツだから。それだけである。
何故かわからないが昔からこの地域に居る人は菓子作りが得意な人が多く。さらお菓子の中でもドーナツは皆が作り。気が付けば主食レベルで食べられていたため。気が付けば町の名前がドーナツ。さらには『ドーナツで世界を!』と、でも思った人がいたのかは今はもう不明だが。国と付けた――だからドーナツ国。というのがなんとなく言われ続けている。
ということで、お菓子作りが盛ん。つまり材料があった土地ということで、この地域は実りの町と同じで農業が盛んな地域。土地が豊かで、作物が良く育つ地域だった。
しかし大炎上で一度はボロボロにこの地域もなった。
そんな現状を知ったのは大炎上の際に仲間とバラバラになりつつもこの場所へと逃げることができたクラズという男だった。
クラズはもともと大のお菓子好き。お菓子命の男だった。
実はこの男ガクのかなり側近の1人だったりするのだが――まあそれは置いておきとにかく、お菓子好きの男がドーナツ国へとやって来た。
そして彼は――。
「お菓子がないとか。生きてく意味がない」
とかなんとか言ったらしく。残っていたわずかな人と共に町を再建。もちろん途中大炎上を起こした敵ともいうべき相手ともいろいろあったりしたが。
お菓子大好きの男はこの町を守り続けていた。
そして気が付けば、この地域はもともとのdsa国の中心からも遠く。さらには大炎上を起こした奴らの拠点からもかなり離れたところにあるからか。ここ最近は平和な時間が流れていた。
周りの国とのつながりは全く回復していなかったが。
どこからとなく。噂を聞きつけ。わざわざ徒歩だけでこの町を探しやって来る若い人も居たため。気が付けばそこそこの人口になっていた。
また農業や。お菓子作りをする人。お菓子作りや農業をする人のために道具を作るなどなど、お菓子中心の社会?のようなものが出来ため。気が付けば大炎上前並みの生活ができるようにこの地域はなっていたりする。
そしてこの地域の中心が先ほど『――何が起こったら一晩でこんなものが――』と、つぶやいた男。現在この町のトップ。自称国王とか言っているらしいが。それは今は置いておき。
クラズという短髪で茶髪。ぽっちゃりの男性だったりする。ちなみに体重は120オーバーとか。両隣の男性がスリムだからか。現在大変彼の身体の大きさが目立っていたりする。
ちなみに、クラズたちが何に驚いているか。固まっているかというと。
ある日突然。ドーナツ国の町の外れに線路が出来ていたからだったりする。
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