第170話 昔昔あるところに――転生者9 ◆
わがままエロガキ転生者が自身の作ったカプセルにより。本来なら実体化するはずがなかった精霊を実体化させてからしばらく。
地下室内では、横たわる何も身に着けていない傷だらけの成人女性。辛うじて意識はあるようだが身体は動かせる様子ではない様子だ。現在はカプセルから出されてはいるが。カプセル内に居た時のような殺気は全くない。というか完全に諦めたような表情に見える。
そして、そんな成人女性の隣ではこちらも何も身に着けていないわがままエロガキ転生者。 が、大変それはそれは大変満足そうな表情で寝転んでいた。気持ち悪いくらいニヤニヤ満足した表情をこちらはしている。
「やべー。もう動けんわ。今度は無限にできるように俺を改造か。はははっ。いやー最高」
1人で勝手に感想を言っているらしいわがままエロガキ転生者だが。彼が何を言っていても成人女性が反応することはなかった。
そして満足したわがままエロガキ転生者はぶつぶつ言いながら夢の世界へと入っていくのだった。
また成人女性の方はぐったりして意思をすでに手放していた。
地下室内の異様な空間だが。現在行動する者。話すものすらいないので、ここで少し説明をしておくと。カプセルから出た女性(実は本当に実体化させられた精霊の女王だったが。そんな事に気が付くわがままエロガキ転生者ではない)は即。わがままエロガキ転生者に襲い掛かったが――手も足も出なかった。もうされるがままだった。
ちなみにわがままエロガキ転生者は女性がじゃれてきているレベルでしか思っていなかった。なお、多少強めに暴れられればそれにはお仕置きをしていたが。それすらも楽しんでいた。
とにもかくももうわがままエロガキ転生者のやり放題のち。わがままエロガキ転生者が満足したことで女性は行為からは解放されたところだったりする。
それからまた少しして先に起き上がったのはわがままエロガキ転生者だった。ここで成人女性が先に起きていたら別の行動ができたかもしれないが――成人女性にそんな力は残っていなかった。
「――あー、寝てたか。よし。じゃもう1回――って、さすがにこの空間で籠りっぱなしはきついな。ちょっと外行ってくるか。って、こいつは逃げられたらせっかくの俺の頑張りが無駄にならるからちょっとカプセル戻ってろ」
いろいろな臭いが充満している部屋。
さすがのわがままエロガキ転生者も起き上がると少し落ち着いた?のかまともな考えができるようになったらしく。新鮮な空気を吸いたくなった。そのため身体を起こし。ぐったり未だに意識のない成人女性を軽く抱き上げ。再度カプセルに放り込む。そしてカプセルに閉じ込め。自分はというと特に何も身に身に着けることなく外へと歩き出した。
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