第164話 昔昔あるところに――転生者3 ◆
いきなり跡継ぎの事ばかり考え出した転生者の魔王。
もちろんそんな彼についてくる相手はいない――と、思われたが。
「魔王様是非私と」
「魔王様!」
「いやいやここは私の家の娘が――」
まず転生者の魔王の側近が離れただけであり。わがままなガキみたいに、ルイ・ノグモがなったと知らない人はたくさんいたため。予想以上に転生者の魔王の世継ぎ問題に関しては順調に事が進むこととなった。またこの時のわがままなガキのような転生者の魔王は、誰でも良い。ということにしたことも幸いなのか。どんな身分でも良いということになり。国中から一攫千金ではないが。自分のところが――と、いう者が集まってしまったのだった。
ちなみにこの頃もともとの妻。ルイ・ノグモの妻はどうなったかというと――実はこの世界にすでに居なかった。
ルイ・ノグモが暗殺され。その後は気丈に振舞っていたが。ルイ・ノグモの代わりというのはかなりの負荷だった。その後は子のルイ・ノグモが新、ルイ・ノグモとなりまとめていったが。まだルイ・ノグモの身体が転生者の魔王に奪われる前にこの世を去っていた。
ある意味ルイ・ノグモの妻は最期まで本物のルイ・ノグモしか見ていなかったので――幸せだったかもしれない。今のルイ・ノグモの姿を見れば――何が起こっていたか。もしかするとルイ・ノグモの妻がこの場に居ればこの後起こることは防げたかもしれない。しかしこの時その妻はすでにこの世にはいなかったのだった――。
とにもかくも、運がいいのか悪いのか。転生者の魔王の世継ぎ問題は始まってからすぐに2桁の女性と関係を持った。
その勢いは衰えることなく。日に複数との関係というのも当たり前となっていた。
何故女性との関係作りばかりできているのか。それはもう言わなくてもいいだろうが。転生者の魔王の周りには誰もいない。集まってきているのは、見捨てられた。見切られた魔王と知らない者ばかり。
つまりは――無知と無知が集まりなんか世継ぎがどうとか騒いでいるのだった。
ちなみにこの時2桁の女性と関係を持った転生者の魔王だったが――1人も転生者の魔王の子を身ごもる者はいなかった。
それは何故か。
このわがままなガキみたいになったルイ・ノグモ。しかし元の身体。ルイ・ノグモの身体というのはそれはそれは強い身体だったので、その身体を引き継いでいる転生者の魔王は手加減という者を全く知らなかった。
そんな転生者の魔王と一般の者。それはそれは力比べでもすれば天と地の差があるような状況で――まあいろいろと行為があれば、1人楽しむ転生者の魔王に女性側がの身体が耐えれないということが続発したのだった。
しかしそんなのお構いなしでとっかえひっかえだった転生者の魔王。
女性との関係の数だけが増える一方だった。
なお、ルイ・ノグモという男はちゃんと自身の力を知っており。相手。妻となった女性のことも考えられ男だったため。子を授かることができたのだった。
――まあ、のちにその子を利用してしまうのだが。でもこの時の転生者の魔王とは雲泥の差だった。
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