第138話 プロはプロ

「――ふー……ふー……ふー……」


 ちかの秘密があっさりと悠宇にばれていた頃の事。

 獅子はというと何とかポリス。お巡りさんから逃げることに成功して……。


「――あー、なんでこんな目に俺があうんだよ。って、おとんが悪い。そうだおとんがハーレムしているのが悪い。俺にもハーレムを!にしても、俺スゲー。ポリスから逃げれたよ。よし。」

「――はい。ちょっと交番に来てもらおうか」

「……」


 獅子が一息付いていると。すぐ横に人影。そして獅子が気が付いた時にはしっかりと肩を持たれていたのだった。

 誰にかって?もちろん。ポリスである。


 つまり。獅子は逃走に成功していなかった。


「はい。行こうか」

「なんでこうなるんだ!?ってか。ポリスすげー!」

「はいはい。行くよ」

「あっ、はいっす。はい。もう逃げません」


 その後の獅子は交番に連行されることになるのだった。

 なお、幸いにも注意で帰されることになるのだが。獅子が帰れるのはもう少しあと。この出来事は悠宇たちが一切知らない事。そして獅子もさすがにお巡りさんのお世話になったことは悠宇にも話すことはなかったのだった。

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