第16話 即バレる?
悠宇が何やら大変なことになっている時のこと。
現実いうべきか。元。悠宇が居た世界の方では、悠宇の身に起きていることなど誰も気が付か――。
「いやー、まさかお店休みとは思わなかったね」
「仕方ないですよ。臨時休業って書いてありましたから。お店まで行かないとわからなかった情報です」
ないだろうと。思っていたところで、悠宇の家へと何も知らない女子生徒2人が接近していた。ちなみに海楓とちかである。
「せっかく放課後にちかちゃんとデートだったのに」
「――デートが正しい表現なのかは――ですが。って、ところで海楓先輩。何の連絡もしなくていきなり悠宇先輩のところ行ってもいいんですか?」
「大丈夫大丈夫。居なくても勝手に入れるし。まあ入ったところで寛げないけどねー。でも悠宇確かまっすぐ帰るって言っていたから居るよ」
「――素の海楓先輩は何というか遠慮がないというか――」
「いやー、ちかちゃんの前でも楽にできるのは良いね。もっと早く言っておくべきだったよ」
「――学校のみんなは騙されている……」
ちか。正解である。
「うん?ちかちゃんなんか言った?」
「何も言っていません。それより悠宇先輩のところ行ってどうするんですか?」
「そりゃ、ケーキ食べに行けなくなったから。悠宇に何か作ってーって」
「――やっぱり海楓先輩。素だと違いますね」
現在は海楓とちか2人で歩いている。
さらに周りには誰もいなかったため。海楓は素の海楓でちかと接しながら悠宇の家へと向かっていた。
2人は放課後にケーキを食べにお店へと向かったが。臨時休業という看板にがっくりし。
そのあとすぐに海楓が『よし。こうなったら悠宇のところ行こう』と、いう発言をして今に至る。
その際に『あっ、ドッキリで行こう。まあ悠宇のことだから模型いじっているだけだと思うけどー』と、さらに海楓が提案。『いいのだろうか――』などとちかは思いつつ。さらにちかはここ最近知った素の海楓に若干引き気味――いや、悠宇は本当に苦労していたんだな。どれもこれも悠宇が話していたことは事実だったんだ――などと、思いつつ海楓と共に歩いていた。
とにかく、にぎやかに?2人は悠宇の家へと近づいていた。
悠宇の家まであと数百メートルである。
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