第8話「未来の傍」

ゆらりゆらり

ゆりかごの

木漏れ日おちる

窓ぎわで


思い浮かぶ

遠い記憶辿りながら


いつか見た

夏空を探していた


彷徨う時の中

おぼろげに

ひらひら舞う

花びらは

いつかの懐かしい

香りがして

綺麗だった


あの頃の自分と

今ある自分

比べては

過去に焦がれて


何度も思い帰る

そんな日々に

寄り添って

前を向くこと遠ざけていた


それでも

どうしてか

愛おしく

思えたのは


振り返った先にも

未来が見えたから


まだまだ時は続き

未来ある生き方をできてる

自信はないけど


それでも

自分の声

信じてる

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