第5話「夏の篝火」
夏が始まる
その一瞬に
僕はまた壮大な背を夕空に向け
遥々宇宙を見た
遠く
切ない
あの色
透明で美しい空
声が枯れるまで
叫び
夢に追いつかれるまで
ただ全てが輝いていた
これ以上ない人生を
これ以上ないスピードで
駆け抜け
ただ一心に世界を感じた
この星の細部まで
行ってみたい
この宇宙の果てまで
行ってしまおう
もう人生は産声を上げたあの一瞬から
ずっと始まっていた
ならもう臆することなく
泣き散らしたっていい
それだけのドラマを超えて
全ての宇宙を駆け抜けて
世界を愛して
夢を広げて
鼓動よりも強く
加速して
ただただもう一度
やり直せないほどの
熱を帯びて駆け抜けよう
それが青春を呼び
いつかの歴史に残るから
そして天国に行ったら
思い出を独り占めにして
ただただ笑って
最高だったって
また二回目を始めよう
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