登場人物紹介

〇鼠尾チュン二郎(16)

 十人きょうだいの次男。クラスメイトからはチー牛と呼ばれて馬鹿にされている。廃品回収と修理の手伝いをしながら、いつか自分のバンドもつことを夢見る。


〇カロル・シャテニエ(16)

 ガストロマンサー(胃占い師)の少女。千連勤を達成した、ぼさぼさ頭にグルグル眼鏡の医師見習い。仕事から解放されてリフレッシュすると……。


〇ラ・トゥール(年齢不詳)

 マイオマンサー(鼠占い師)の男。パイド・パイパーとも呼ばれ、笛で人や動物を操る奇妙な人物。風の吹くままふらっとやってきて、飢えてはふらっとぶっ倒れる。


〇チュー太郎

 チュン二郎が飼っているオスのハツカネズミ。数世代にわたって、亡き兄の名前を受け継いできた。賢くてよく懐いており、なぜか異世界の旅にまで同行することに。



〇ジェランド(18) ※

 天才時計職人ザカリウスの娘。気立ての良い美しい乙女で、悪魔からも求婚されてしまう。チュンのことを心から愛しているらしい。


〇オベール(18) ※

 天才時計職人ザカリウスに弟子入りした青年。穏やかで真面目な性格だが、悪魔にはトラウマがあるようだ。工房を受け継ぎ、師匠の遺作を取り戻そうとしている。


〇スコラスティク ※

 あるじであるザカリウスの死後も、娘のジェランドに仕える老女中。



●ザカリウス ※

 自ら天才と称し、神にも等しいと錯覚するほどに自惚れた時計職人。生きた時計を発明して名声を得たが、相次ぐ故障で失墜し、放浪の末に悪魔の城で死んだ。


●ピットナッチオ ※

 ジェランドに求婚し、天才時計職人ザカリウスを殺害した小柄な老人。グレムリンの王にして悪魔であると考えられている。


●魔王

 毎年、冬になるとダン・デュ・ミディ山の峡谷へやってきて、自ら音楽を指揮するという伝説がある。


●ベルヒトルト

 ドイツからスイスにかけて現れるというワイルドハント。もとは大司教だったが、堕落して悪魔のしもべと化した。


 ※印がついているキャラクターは、ジュール・ヴェルヌの『ザカリウス親方』からお借りしています。



◇鼠尾一家


〇おじさん(45)

 亡き弟夫妻の子供であるチュン二郎たちを引き取って暮らす気の良い人物。廃品を回収し、修理したものを売って暮らしている。


〇ミュンジング太郎

 十人きょうだいの長男で、病気のために小学六年生で亡くなった。生まれつき特殊な手つきをしており、常人には真似することのできない演奏をする音楽界の神童。


〇アーラウ三奈(14)

 穏やかで献身的だが、容姿には自信がない。


〇マルティニー四葉(12)

 真面目で家事はてきぱきとこなす。


〇シオン五郎(12)

 反抗的な問題児。家庭内に留まらず、他人にも迷惑をかけてきた。


〇ロカルノ六郎(10)

 博識で発明家を目指している。


〇ローザンヌ七子(8)

 おしゃれに気を使う美少女。


〇ラ・テーヌ八郎(6)

 おっとりとした性格で口数が少ない。


〇アローザ九美(4)

 どこでも眠れる剛の者。 


〇オルシエール十郎(2)

 わんぱくで起きていると手がつけられない。

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