第4話

 重要な話があるというので、気になったから中学生徒会棟のとても広い空き教室へと連れて行った。

「なんでこんなに広い教室が使われていないの?」

「色々あってな、で話ってなんなの?」

「あなたとは話が合いそうなの。だからお嬢様然と振る舞っていないのよあと総裁ってなんなの?」

「総裁は忘れてくれ、今の俺には関係ないんだ」

「そう、じゃあ私と手を組んで学園のトップにならない?」

「面白そうな話だな。俺になんのメリットがある」

「一人の私を、一人のあなたが助ける。仲間ができるというメリットがあるわ」

「それは光栄な話だ。あと俺は一人でない」

「あなたが本心で光栄と思えるようにするわ」

「で、なんで一番が取りたい?」

「憧れだからよ」

「そうか」

「あと、この学校のシステムが面白いと思ったのよ」

「どこの生徒会に所属するんだ?」

「保進党よ」

「保守進歩党か、今学期の庶務と文化祭担当だな。保守進歩もお嬢様だが、下に1つ隠しているお前にそっくりだ」

 このお嬢様いや祈里となら、やり直すのも楽しいのかもしれない。そう考えた。今となっては、話しているうちに惚れたのかもしれない。

「そう、ありがとう。じゃあ先向かっといて」

「え」

「今から所属しにいくのよ、あなたも私も実務委員に所属する権利はあるわ」

「ちょっと待て、早い」

「善は急げ、ほら、早く、私はすぐ行くから。生徒会室の前で待っといて」

 彼女に急かされ行ってしっまった。

 



 一人の教室で少女はつぶやく

「今度こそは、手に入れてみせる」




 

 


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