第2話

『重富ってあの?』『え、お嬢様?』

 クラスがまた騒がしくなる。頭いいのにみんなうるさいのだ。っとそこに転校生からの答えが返ってきた。

「重富の令嬢として、ナポリとベルリン、ロンドンで学びました」

 その言葉に思わず

「Non dare per scontato che, anche se il test e buono, andrà bene.」

「Si, questa e la mia intenzione. Perché quel livello non e sufficiente.」 

 どうやらお嬢様は答えられるようだ。すると、生徒会の人に

「やめなさい、学園の印象が悪くなるでしょう」 

 怒られてしっ待ったようだ。

「いえ、大丈夫です。この学園が素晴らしいとわかりました。もちろん皮肉でなくね。ところで、彼も生徒会なのですか?」

「いえ、違います。彼は」

「それ以上言わないでください」

「成績なら恥ずかしがることないでしょうに」

「彼は、成績ならトップです。ですがこれ以上は言えません。この話はやめにしましょう。重富さんは、山下総さじゃなくて、山下くんの隣の席にしますが、重富さんそれでいいですか?」

「総裁?まあそれでいいですよ」

 彼女が俺の隣へと歩いてきた。そして座った。

「Schon, dich kennenzulernen」

 俺はめんどくさいので日本語で答えた。 

「よろしく」


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