第104話 いつまでも続けて…🛤️3(決意!)
……カチ……カチ……カチ……カチ……カチ……
『……ベルフィーーール……ベルフィーーール……』
「……ううぅ……あぁぁ……うあ!誰?誰なの?……だ、誰もいないわ。ここは、いつものソファーベッド……どうしたんだろう?……夜中の2時か……」
……カチ……カチ……カチ……カチ……カチ……
『……準備は、できたのか……召喚手帳は忘れるな……忘れるな~……』
「……ううふぁ!……はぁ……はぁ……はぁ……また、夢か?……
あ!手帳が…………どこだ?どこ?………」
……カチ……カチ……カチ……カチ……カチ……
「あった!……なぜ、こんなところに?……これは、いつも肌身離さず持っているのに……どうして壁の時計に……あと、3日かぁ…………」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「べるぅぅ、今朝は、ゴハンを残すのか?……どうした、調子でも悪いのか?」
「ん、んん?……そんなことないよ!今日は、お腹が空いてないだけよ!また、運動したらお腹が減るから、その時はメグちゃんにオヤツもらうから心配しないでぇ」
『心配しないで』と、言われてもなあ。あのベルが、朝食を残すなんて……
「ところでそぅじぃぃ~ホワイトデーっていつなの?」
「なんだいべるぅぅ~、藪から棒に」
「だって、今度はあたしからね、お返しを贈らなきゃ……でしょ?」
「ああ、そうだったな。楽しみにしているよ…………ホワイトデーは、3月14日だな……」
「うん、分かった!そぅじぃ、楽しみにしていてね」
「ああ……」
僕は、笑顔で答えたつもりなんだけど、自分でもどんな表情をしたか分からない。だって、3月14日は……小学校の卒業式の次の日なんだ。
ベルは、卒業式の日に、一緒に卒業してしまうんだ!
べるーーー、居なくなった次の日に、どうやってホワイトデーの贈り物を渡せるんだよ~~。教えてくれよ~~。
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