第101話 バレンタインの願い💝4(それぞれの……)

★★★メグミの場合★★★


「はい、どうぞ!つよポン❤……うふっ!」

「わっ!ありがとうメグちゃん!

 ……そういえば、去年も貰ったよね……わし、チョコレートなんて初めて貰ったんだけど、すごい美味しかったよな~」


「もう、つよポンったら、今年のだって美味しいわよ!」


「どれどれ…………ん?何か書いてあるぞ!………わあああーーやったーおめでとう!」


「もう、つよポンったら、あなたもおめでとうなのよ!」


「そ、そうだな、これからも2人で頑張っていこう!……あ、そうだ、メグちゃんはもう防衛隊を引退した方がいいんじゃない?」


「えー、いやよー、あと少しで防衛隊終了なのよ!最後まで一緒にやりたーいー!」


「そうだな防衛隊は、1年契約だ。また来年度は、違う学校の人がこの仕事を引き継ぐんだ。確か、最終日はその学校の卒業式の日だったはず……」


「そうね、今年の第1古里山小学校の卒業式は、3月13日だったわよね……」


「ああ、あと1ヶ月かー………ところで、メグちゃんは前線だめだからね!ちゃんと指令本部待機で頼むよ!」


「はい、分かってますよ、パパ!」







★★★ジョセフィーヌの場合★★★


「キング指令、あの~……これを……」


「なんだ?ジョン君、俺にくれるのか?……ん?こ、これは、ひょっとして、バ、バ、バレンタインのチョコじゃないのか!……いいのか、もらっても?」


「はい、指令にはとってもお世話になってます。それに、最初は私がベルちゃんばかりにとらわれて、無茶な計画ばかり立てていたのに、怒りもせず、いつもフォローばかりして下さって…………申し訳ありませんでした」


「なにを今更……当り前じゃないか、仲間なんだから……」


「ええ、でも、私は、そんな指令が…………ぽっ❤!」


「おおー、俺だって先輩と同じく、研究ばかりで、こんなのわかんないぞ~……でも、いただきます。遠慮なく……ありがとう!」


「指令!……これからも、よろしくお願いします……ぽっ❤!」








★★★アンディスの場合★★★


「よし、準備OK!……チョコはここに置いて………後は、メグミちゃんから借りたリモコンのスイッチを………」


≪アンディ―・チェンジ・フラッシュ・ゴ―――――≫


「うおっと!裸だ……」


≪フラッシュ・ノーマルスーツ・ゴー≫


「これでよしっ!……まったく毎回、裸なんてメンドクサイ。服も一緒にチェンジしてくれればいいのに…………おや?手紙が置いてある?」



『アンディ―様、一緒には居ることができませんが、いつもジョンちゃんのお世話ありがとうございます。

 戦いの時は、私ががんばりますので、遠慮しないで交代してください。

 これからもよろしくお願いします。

 ………心ばかりの物です。お召し上がりください……アンディス』



「ん、これか?…………うわああ、美味しいチョコだなあーー。

 …………ボクの方こそ、ごめんよ。

 暗いとこが苦手で、戦うのが怖いなんて…………

 ダメなアンドロイドだよ。

 君がいるからボクは安心できるんだ

 ………ありがとう!アンディス!……ウうぅぅえっ~~」




★★★ベルフィールの場合★★★



「あーん!……はい!」


「あーー、ぺろっ、うー……あーー……」


「べるぅ~そんなに食べて大丈夫か?」


「大丈夫よ、そぅじのチョコなら、トラックいっぱいだって、食べられるよ……」


「……僕の願いは、聞き届けられのかなあ~べるぅ~~」


「大丈夫よきっと

 …………あたしが何とかしてみせるから

 ……………3月14日を楽しみにしていてね!……はい、あーーー」

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