紹介
小説
白鳥(三島由紀夫)
こんにちは。あるいはこんばんは。
今日はサクッと読めちゃう短編『白鳥』についてご紹介していきたいと思います。
感想(ネタバレ)は他の記事でご紹介しますのでご心配なく!
それではまず、あらすじをちょっとだけ。
乗馬倶楽部の会員である邦子(くにこ)には夢がありました。それは、雪が降り積もった日の朝、「白鳥」という名を冠した白馬に、白い服をまとって乗ること。当日の朝、いそいそと準備をした彼女は、倶楽部の休憩室へ赴きます。
ーーしかし、「白鳥」には既に先約が。馬の予約をする黒板には、寡黙そうな男・高原の名前があったのでした。
うわーーここまででもう既にドキドキする!!実はこのシーンで、高原は無言でストーブをペチペチ叩いてるのですが、そこがまたかわいい。すばらしい。
そりゃ最初、邦子からすれば自分の夢を邪魔する人間、それも名前すら知らない無愛想な青年がいるんですもの、イライラしますよね。実際の文でも、感情的になった彼女は、荒々しく回れ右をします。まあ、その音のせいで、高原に存在を気付かれてしまうわけなのですが。
高原がムッツリ系青年として描かれるのエモすぎないか。なのにストーブの前であったまってると考えると、なんかこっちの心の方があったまるわ。ごちそうさまです。ありがとうございますタイプです。
この小説を今から読むぞ!という方は、ぜひ高原のイケメン具合にキュンキュンしちゃってください。高原と邦子の関係性が、一番のポイントですよ。
実はこの小説、さすが天下の三島由紀夫先生が作っただけあって、本当に読みやすく、それでいて文章がオシャレなんです。
私がこの文を読んだのは国語の共通テスト問題でなのですが、問題含めて10分ほどで読み終わります。なのによく練られていて、ニマニマが止まりません。
それでは、私からの紹介は以上になります。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「白鳥」は『女神』(新潮文庫)に収録されています。こんなに面白そうな短編小説、読むしかない!と思ったそこのあなた、ぜひ一読ください。自信を持ってオススメします!!
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