　梅雨明けにイジワルベンチぶち壊す

　はい、上手な俳句ではありません。分かってます。でも詠みたかったんです。

　みなさんはイジワルベンチをご存知でしょうか？　ベンチといえば長くて、なんなら寝そべったりできるイメージがあると思うのですが、イジワルベンチには肘掛けが設置してあり、寝そべれないようになっています。

　これはつまり、ホームレス対策です。

　ホームレスの人が横になることを防止する為の肘掛けなのです。だからイジワルベンチと呼ばれているそうなのです。その事に気がついた時、恐ろしい程に心が冷えてゆく自分がいました。正直、世の不人情はここまで来たか、これ程までに荒んだかと、怒りすら湧いてきました。

　しかも、ベンチとか公園の遊具等は、全国的にほぼ同じ規格が採用されています。ゆく当てのないホームレスや旅人は、もう、日本中何処に行っても、公園でたった一晩横になることすらも許されない世の中になったのです。クソなんです。

　あ、俳句ではぶち壊すとありますが、実際にはぶち壊していません。願望です。ぶち壊してやりたい衝動に駆られたのは事実ですが。

　季語は「梅雨明け」です。今回はあまり季語が活きていなかったかもです。

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