第18話 宝石のようなタルト
翌日…時緒は武蔵と山吹と共にデパートの店に出勤していた
嵐志はあとむやでの仕事の為に時緒が帰宅した時に手伝う約束をしていた
武蔵と山吹は姉の働く姿を見ながら試作品に使う材料を指示を受けながら用意していた
仕事をしていると柳が材料を搬入しにやって来た
「お?やってるな?お前達も手伝ってたのか!」
「柳叔父さん!それそこに置いておいて!」
「おう!頑張れよ〜あとこれは差し入れな!」
柳は珍しい外国製のお菓子やドライフルーツなどを置いていくのだった
「このドライフルーツも使えそうね…」
店の商品はレシピがあるのでバイトリーダーに任せて試作品を作る事が出来るために作業ははかどるのだった
試作品をバイトの子達にも食べてもらい意見を聞きながら時緒達は試作品を作り続けた
「うん!これよ!これだわ!」
やっと納得のいくモノが出来上がったようだ
それは宝石のように輝くフルーツタルトだった
サクサクなタルトの中にはナッツクリームと底の方にドライフルーツが入っていて良いアクセントになる
スパイスの風味も加わってフルーツと相待って他には無いフルーティーなだけではなくスパイシーさが後を引く珠玉のケーキが出来上がった
サイズは15号のホールサイズと一口サイズのものと味も5種類作った
翌週に発売する事を宣伝すると瞬く間に話題となり販売初日には何と2千個も売れたのだった
こうして時緒の店は連日長蛇の列で賑わうのだった
パティスリーTime tailの新たな目玉商品のフルーツタルトは雑誌にも取り扱われ話題になった
そして時緒も美人パティシエとして雑誌に載るのだった
そして兄の嵐志も和菓子コンクールで優勝を飾りあとむやの4代目として注目されるようになるのだった
雑誌に掲載されると嵐志目当ての女性客が押し寄せるようになった
雑誌に載った内容は老舗和菓子店のイケメン4代目としてだった
兄妹共に切磋琢磨しながら互いの腕を認める仲の良い兄妹としても雑誌で特集を組まれてますます2人は有名になって行った
そんな兄と姉を目の当たりにした武蔵と山吹もそれぞれ武蔵は嵐志の山吹は時緒の手伝いをして高校卒業するとそれぞれの店に就職したのだった
時緒はと言うと2号店もオープンさせる事が出来て順風満帆に過ごして行った
そして時緒のハートを射止めたのは南條だった
実は時緒は昔から彼が好きだったのだが、なかなか言うきっかけがなかったのだった
ジャンの事件の時に2人の距離は一気に縮まり、時緒が2号店をオープンさせる時に南條が昇進する事になった
同時にお祝いのパーティをする事になった時に南條がプロポーズしたのだった
紫堂は振られてしまったのだがその後山吹と交際してこの2人も後にゴールインする事になるのだった
嵐志はと言うと時緒が結婚する前に伴侶を得ていた
どうやら南條と時緒は嵐志が幸せそうな姿に触発された形になったようだ
そしてあとむやとパティスリーTime tailはますます商売繁盛していくのだった
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