第10話 さらわれた時緒

仕事を終えて戸締りしていた時緒は後ろから何者かにハンカチを口に当てられた


時緒の意識はこの後途絶えた



その後亜梨沙とリカルドが迎えに来るも時すでに遅し


時緒が車に乗せられてさらわれるのを目撃するのだった



自宅で娘の帰りを待つ東吾の元に電話がかかった



電話の主は叔母の亜梨沙


「何かあったのですか?」


「時緒が私達の目の前でさらわれたわ…ごめんなさい…間に合わなかった」



「わかりました…手分けして探しましょう…もしもの時の為に時緒にはGPS付きのキーホルダーを持たせていましたからそれから居場所を特定出来ると思います。何処かで無くしていない事を祈るばかりですが…」



「GPSの位置情報をみんなで共有しましょう!場所は何処?」



「ここから離れた港の倉庫のようですね…急いで探し出さないと時緒の身が危ない」



「そうね…相手は女性に薬を打って廃人にするような卑劣な男よ…気をつけてね」



「リカルド!急ぐわよ!」


「ああ…あいつにこの手で引導を渡してやる!でなけりゃ気が済まないよ!あの子の敵討ちも兼ねてだな」




○○○○○○



「トキオ…君が悪いんだよ…僕の気持ちを受け止めてくれないから…」



ジャン・ポール・デマジオは気絶している時緒の身体を撫でまわしながらそう呟いた



そして徐に時緒の服を脱がせ始めた



「ん〜スベスベの素肌…この香…全てにおいてパーフェクトだ…あとはアソコの具合だな」



時緒は下着姿にされてしまっていた



「う〜ん」


時緒が目を覚ますとそこは見た事も無い場所だった


「ここは何処?」



「やぁ…お目覚めかな?トキオ…」



「ジャン!貴方の仕業なのね」



「そうだよ…そして今夜は僕と君とが結ばれる記念日になる!」



時緒は腕を後ろ手に縛られていて身動きが取れない



「なんて卑劣な男なの…貴方が女性を薬付けにしたって聞いたわ…」



「誰から聞いたの?そうだよ…あの女も僕を拒んだから薬を打って抵抗出来ないようにしてから犯しまくって飽きたから捨ててやったんだよ」



「なんて事を…貴方は人間じゃ無いわ!」




「そんな目で僕を見ないでよ…僕を受け入れてくれていればここまでしなくて良かったのに…」



時緒にジャン・ポール・デマジオの魔の手が迫る



果たして助けは間に合うのか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る