閑話 デュラン①
死にかけながらたどり着いた場所。
そこで出会ったネロ・カーリーンという破壊を司る神とかいう存在。
初めは信じられなかった。
エルフだと思われるので、実年齢は確かに分からない。でもその姿はどう見ても十七、八そこらの小娘にしか見えなかった。
だから、傷を立ちどころに治してくれた後で立ち合いを望んだ。
結果は大人と赤子、人間と蟻。いやそれ以上のどうあがいても超えることの出来ない実力差を感じた。
そして実感した本物の神だと。
そこから俺は態度を改め教えを請うた。
対等に並び立つなど烏滸がましい。
少しだけでも技を教えてもらえればありがたい。
その為にも女神カーリーンの機嫌を取るために話をした。
口下手な俺だが、カーリーン神がゲイルの事を聞かせてくれとせがむので都度話をした。
話をすると機嫌が良くなり、色々と教えてくれた。
おかげで魔法剣に闘気を織り交ぜ放つ技や、ディストラクション系の魔法の上達に繋がった。
しかも、この世界。常世と言うところはカーリーン神の加護を受けている限り歳を取らない。
ゲイルがあそこまで強くなった理由がここに来て分かった。
そして俺もゲイルに少しでも追いつければと思った矢先。
女神カーリーンは言った。
「復活の時は近い」と。
そして「わらわの役に立ちたいのであれば隠密になれ」とあれほど俺を従者にすることすら嫌がっていたのに隠密なんて大役を賜った。
俺は喜んでその役目を引き受けると、地上に返された。どのみちこの常世は無くなると言って。
地上に戻された俺は早速、使命通り隠密として動くことにした。
女神が指摘した注意するべき人物。
ミナに探りを入れるために。
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続きを書くモチベーションにも繋がりますので
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