第76話
ラー・カイラルに
驚きながらも無用な争いを避けたいと貸出を承認してくれた。
自分で言っておきながらそんなに簡単で良いのかと思ったが、説明した通り神々にとっては権威の象徴としての意味合いが強く、返却してくれるなら構わないとのことだった。
なんならちょくちょく遊びに来ても構わないとまで言われ、直通の転移石までくれた。
俺は取り敢えずリンガミルに戻ると、ある頼み事をするためにミナの元に向かった。
ミナは馴染の食堂で見つける事が出来た。
ただデュランの方ははソロで迷宮に潜っているらしい。
「久しぶりだねゲイル。でっ、私に何のようかな?」
「ああ、それなんだがこの王冠をいっとき預かってて欲しいんだ」
「ふーん。なんかこれ凄そうな代物だね」
「まあな、だから信頼出来る者に預かっててもらいたいんだ」
俺の言葉にミナは嬉しそうな表情を見せる。
「うんうん。任せておいて私が責任もって預かるからさ」
「ああ、よろしく頼む」
俺が頭を下げると、ミナが今度は神妙な表情で話し始める。
「あっ、ところでクラリスの事聞いた?」
「いや、何も」
万魔殿攻略で忙しかった俺はすっかり彼女の事を忘れていたのだった。
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