第76話

 ラー・カイラルに神冠レガリアを借りれないかと頼んでみた結果。


 驚きながらも無用な争いを避けたいと貸出を承認してくれた。


 自分で言っておきながらそんなに簡単で良いのかと思ったが、説明した通り神々にとっては権威の象徴としての意味合いが強く、返却してくれるなら構わないとのことだった。


 なんならちょくちょく遊びに来ても構わないとまで言われ、直通の転移石までくれた。


 俺は取り敢えずリンガミルに戻ると、ある頼み事をするためにミナの元に向かった。


 ミナは馴染の食堂で見つける事が出来た。

 ただデュランの方ははソロで迷宮に潜っているらしい。


「久しぶりだねゲイル。でっ、私に何のようかな?」


「ああ、それなんだがこの王冠をいっとき預かってて欲しいんだ」


「ふーん。なんかこれ凄そうな代物だね」


「まあな、だから信頼出来る者に預かっててもらいたいんだ」


 俺の言葉にミナは嬉しそうな表情を見せる。


「うんうん。任せておいて私が責任もって預かるからさ」


「ああ、よろしく頼む」


 俺が頭を下げると、ミナが今度は神妙な表情で話し始める。


「あっ、ところでクラリスの事聞いた?」


「いや、何も」


 万魔殿攻略で忙しかった俺はすっかり彼女の事を忘れていたのだった。



――――――――――――――――――――


読んで頂きありがとうございます。

評価をしていただいた方には感謝を。



続きを書くモチベーションにも繋がりますので

面白いと思っていただけたら


☆☆☆評価を頂けると泣いて喜びます。


もちろん率直な評価として☆でも☆☆でも構いませんので宜しくお願いします。

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る