閑話 ニーナ③

 信じられない噂を聞いた。

 兄が生きていると。

 復讐に舞い戻ったと。


 ゾクリとした。


 その対象は私も含まれているのではと。


 でも、本当に兄が生きていて、私を殺しに来るのなら喜んで受け入れるべきなのだろう。


 だってそうすれば兄に会うことが出来るのだから。


 ただ今はそんな淡い夢物語よりも、あの女に対する復讐の方が先だ。


 このために四人居る剣聖の一人。剛剣のアルゴーとか言う男を籠絡したのだから。


 組み合わせ的に順当に行けば準決勝であたる。


 実力的には、あの女も剣聖ではあるが下馬評では剣聖の中では一番評価が低い。


 つまり、アルゴーの方が強いはずなのだ。


 晴れの舞台で惨めをさらすあの女の姿が早く見てみたい。

 出来れば四肢を切り落としてはつくばる姿を見てみたいとアルゴーには伝えてある。

 そうしてくれればどんな事でもしてあげるとご褒美をちらつかせて。


 そして、万が一その企みが失敗しても次の手段もちゃんと考えてある。


 私の望みはあの女の破滅。

 ついでにあの女のパーティの有力な取引先でもある、あの忌々しいドボル商会も巻き込めたなら万々歳である。


 そして私の目的が達成したその時は、きっと晴れやかな気持ちで兄の後を追うことが出来るはずだ。


 そう、そのはずだった……。


 

 

――――――――――――――――――――


読んで頂きありがとうございます。

評価をしていただいた方には感謝を。


初めて長編のコンテストに応募します。


読んで頂けたら嬉しいです。


《タイトル》

『ダンジョンエクスプロード 〜嵌められたJKは漆黒宰相とダンジョンで邂逅し成り上がる〜』


https://kakuyomu.jp/works/16817330664753090830


こちらも引き続き応援してくれると嬉しいです。

面白いと思っていただけたら


☆☆☆評価を頂けると泣いて喜びます。


もちろん率直な評価として☆でも☆☆でも構いませんので宜しくお願いします。

  

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