第35話

 俺がどうでもいい事を考えている間に、沈黙に耐えられなくなったのか、考えが纏まったのか分からないが、ネルソンが尋ねてくる。


「…………仮にお前がゲイルとして何が目的だ?」


「カーリーン神について知りたい。封印について何か知っているか? 知っているなら教えて欲しい」


「……簡単に話せる事だと思うのか?」


 どうやらネルソンは何か知っているらしいが、言葉からは簡単に話せない事らしい。

 もし金で解決できるなら望みの額は準備するつもりなんだが……。


「なにが必要だ」


「時間が欲しい」


「分かった。何日後に来ればいい?」


「7日」


 ただ話すだけで7日も掛かるのか、どういった理由で? 疑問ばかりが浮かび怪訝な目でネルソンを見てしまう。


「わっ、分かった三日、三日待ってくれ」


 どうやら早る俺の気持ちを察してくれたのかネルソンが三日で良いと言ってくれた。


 ありがたい。


「分かった。三日後にまた来る。あとこの事は他言無用で理由は分かるだろう」


 俺はそう言い残して、誰にも気取られる事なくその場を去った。




――――――――――――――――――――


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続きを書くモチベーションにも繋がりますので

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