第19話
三十八階に到達し、隈なく探索したところ、隠し通路の奥に目的の場所と思われる祭壇も見つけた。
後はクラリスが条件を満たすだけだ。
けれど念願だったクラスチェンジを目の前にしてクラリスの表情は浮かない、それどころか、悲しげな表情を浮かべるようになっていた。
見かねた俺はクラリスに尋ねた。
「なにがあった?」
クラリスは悲しそうな瞳で俺を見つめると言った。
「覚えてる? 私が強くなるために力を貸してって言ったこと」
「もちろん覚えてる。今も考えは変わりない」
「……そう。じゃあ明日ついてきて……手伝って欲しいの」
何かをこらえるようにクラリスの声は震えていた。
「分かった」
理由は分からない、分からないけど俺は頷いた。
翌日。
二人だけで『古き神々の神殿』の祭壇まで向かった。
危険だと一度止めたが、戦闘はしないからと言われ、覚悟を決めたクラリスの強い眼差しに押し切られた。
俺達は転移石で祭壇前にマーキングしている場所に飛び、直ぐに祭壇のある部屋に入った。
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