第18話
結局、クラリスは剣士としての誇りを取った。
その代わり俺から守りの剣を教わるようになった。
あれだけノートンが言っても覚えようとしなかった臆病者の剣を。
そして俺も心の何処かで剣の道にこだわりがあったのかもしれない。だから本格的にスカウトとしてスキルを積極的に獲得した。
そのおかげか多少は迷宮攻略が楽になった。
でも、劇的な改善ではない。
あくまで小さな一歩だ。
そんな変わり始めた迷宮攻略の矢先、ミナが回復魔法では追いつかないほどの大怪我をした。
クラリスが倒しそこねた魔物が自爆するようにミナを襲ったのだ。
俺も別の魔物を相手していた為に間に合わなかった。
クラリスは激しく自分を責めた。
俺も自分の力の無さを感じた。
結局、ミナの怪我が回復するまで迷宮攻略は中断された。
翌日、クラリスは思い詰めた顔で俺に尋ねてきた。
「私が強くなるために力を貸してくれる?」と。
「もちろん」
俺はためらわずそう答える。
クラリスは嬉しそうな、でも悲しげな目で笑ってくれた。
それからしばらくしてクラリスは強くなるための方法を告げた。
上位職のさらに上、マスタークラスと呼ばれる特殊な職種へのクラスチェンジ。
方法はネルソンが古い文献から見つけたらしい。
なんでも『古き神々の神殿』の三十八階に祭壇がありそこで条件を満たせば最上位職にクラスチェンジできるらしいとの事。
俺達はミナが復帰すると『古き神々の神殿』の攻略を優先した。
そして苦戦はしたが何とか目的の三十八階までたどり着くことに成功した。
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