第4話
高校に登校した。
オレの席は廊下側の一番前。隣の席は中国人の男友達。彼のお父さんは、広い意味で習近平から金を騙し取り、終身刑をくらっていた。
可愛い幼馴染もいなければ、女友達もいない。
友達と呼べるのは、中国人ともう一人、鉄道オタク。そのせいで、オレまで冴えないヤツ扱いされていた。まったく。オレには二人が邪魔だった。このままではオレは童貞のままだ。
オレはクラス一の美少女である田中さんを目で追った。彼女が近くを通ると甘い匂いがする。オレは彼女の動線を予測し、何気なく先回りするのだった。そうすることで、あの甘い匂いにありつける。匂いの記憶を持ち帰り、自室で一人、お楽しみといこう。
そんなこんなで、学校が終わった。帰り道を歩くオレの横には、鉄オタがいた。まったく。こんな奴とつるんでいる限り、田中さんのような美人とは付き合えないだろう。
この世界には悪い友達しかいない。外国人とオタク。オレの学園ヒエラルキーを下げてくれる友達たち。
現実逃避のため、オレは異世界にジャンプすることにした。
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