後日談『焦げた卵焼き』



紗「てか、珍しいね。隼人が焦がしちゃうなんて」


隼「いや、本当にすまん……なんか、気づかなかった」


紗「えー、何それ。あ、もしかして、私に見惚れちゃってた?」


隼「断じてない」


紗「えー、即答じゃん。でもさ……ん」


紗「……ふふっ」


紗「なんか醤油の焦げた感じとか、私、好きだよ」


隼「——っ。……お、おう。そっか」


紗「あ、照れた」


隼「照れてねえし! つーか、早く飯食って帰れ!」


紗「あはは。急に冷たいじゃん」


 とある休日。幼馴染との一幕であった。






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