第299話 メンタルケア
野球をやっていれば精神が鍛えられる、などというのは誤りである。
野球で鍛えられるのは、それが応用される部分だけだ。
直史などは大学時代、心理学も多少は学んだものである。
だが他人の心理については、あの鬼畜眼鏡の方がよほど洞察力は高かった。
この時期にレックスは、メンタルケアについての話などをしている。
ドラフトで入ってきた新人などには、最初に行っていることではある。
だがFA移籍してきた人間や、外国人助っ人に加え、ベテランに対してもまた指導をしている。
主にネットに関することで、外部から弁護士と共に、カウンセラーも招聘してのことである。
試合前の練習時間に、昨日の直史のピッチングに対する、ネットの炎上案件などを、ちゃんと取り上げたものだ。
かつては直史がレックスにいた第一期、若手から脱却しつつあった村岡によるパーフェクトの未達成。
悪意があってのものもあるし、またネタとしても話題にされたが、どうにか村岡は潰されずに済んだ。
今でもパーフェクトを妨げる守備のエラーに、村岡という名前は出てくる。
ただ野球選手にとってみれば、エラーに限らずミスというのは必ずあるものだ。
直史からして中学時代、味方のエラーなどで負けることは多くあった。
高校時代にしても、平均よりもはるかに上のキャッチャーであるジンが、エラーでパーフェクトどころか甲子園を逃したものだ。
もっともあの試合は、あの後まで直史が投げていれば、本格的に故障していただろうが。
時代と共にネットというのは発展してきた。
直史もほぼネットネイティブ世代ではあるが、子供の頃はSNSまでは発達していない。
そしてプロ野球ファンがITリテラシーには欠けるものの、扱うこと自体は出来る世代が中心になってくると、バッシングも増えてきたわけだ。
基本的にプロ野球選手は、かつてはネットなどに興味はなかった。
だが今ではさすがに、ネットなどにより色々な練習法やトレーニングを調べている。
しかし元プロでも自分の成功体験を元に語るので、それが全ての選手に当てはまるというはずもない。
直史なども指導をしたことはあるが、不特定多数に対しては行っていない。
せいぜいが体幹を鍛えること、と伝えているぐらいである。
もっとも今ならそれなりに、普遍的な部分を語ることも出来るだろう。
だが一人一人に合わせて、その個性を発揮させる方が、むしろ教える側としては楽だ。
そしてパワーピッチャーに対しては、教えることがほとんどない。
直史は一番ピッチングを教えたのは、当然ながら真琴である。
サウスポーのサイドスローにしたのは、直史の指導が大きい。
適性さえあればさらに、アンダースローにもさせただろう。
しかし球速の低下や、投げられる変化球の種類を考えれば、サイドスローまでが限界であった。
ただ真琴と違ってプロのピッチャーというのは、既にもうスタイルが固まっている。
かつてはプロにおいても、若手がなかなか通用しなくて、アンダースローに挑戦などもしたものだ。
ただアンダースローというのは、かなり難しいものであるのも確かだ。
往年の名選手の中には、アンダースローがもちろんいる。
淳なども充分に名選手と呼ばれるぐらいの活躍はしたし、そもそもアンダースローはかなりの成功をしない限り、記憶から忘れ去られる。
逆にアンダースローは目立つからこそ、成績を残せば忘れられにくい。
極端な話、結果が出れば何も言われない。
だがどんな名選手でも、好調と不調の波はあるのだ。
そして人間は、悪いところばかりを見てしまうこともある。
そこを気をつければ、自爆することはない。
かつては球場の野次だけが、メンタルを削るものであったのだが。
高校野球なども、えげつない書き込みがされていたりもする。
プロならともかくアマチュアでこれは問題だろう、と弁護士の直史は普通に思う。
その気になれば一発アウトかと思えば、高校野球の場合は上から目線の采配批判などが多かったりする。
あとは自分の好みではないとか、ハッスルプレイが足りないとか、お前らの時代とは夏の暑さが違うのだ、と直史は考える。
自分の時もSNSはあったが、直史はほとんど使っていなかった。
他人の意見ではなく、自分で考えてやっている人間だったので。
責任のないアドバイスなどというのは、基本的に価値がない。
だからこそいくら情報があふれても、ちゃんとプロの有償トレーナーというのはいるものだ。
元プロであってもコーチや監督としては、全く向いていない人間はいるのだ。
立て直せるのにプレッシャーで、ズブズブと沈んでいく選手がいる。
かつてはそんなメンタルも、プロなら鍛えて当たり前、という風潮であった。
しかしアスリートタイプの選手が増えてくると、素質のある選手を上手く育てることが、重要な鍵となる。
特にレックスの場合は、資金力が高くないので、新人を使い捨てていくわけにはいかない。
またメンタルを上手く鍛えて中心戦力とするのは、他にも意義がある。
レックスではしっかりと、そういった手厚いフォローがある。
FAやポスティングで移籍した場合、そういったメンタルケアが少なくなっていく。
なので選手としては、他のチームに移りにくい、という実績を作っていくのだ。
北風と太陽、のようなものである。
厳しいプロの世界であっても、正確で適切な指導をしていく。
そしてレックスでないと生き残れない、というような選手を作り出す。
実際のところはそうやって鍛えられたメンタルだと、他のチームでも立派な戦力になっていくものだ。
三島などはあえて去年の成績で、ポスティングを望まなかった。
そういう精神性を持っているのは、メジャーでいても通用するのかもしれない。
MLBではこういったメンタルまで含めて、ドラフトで指名したプロスペクトをメジャーまで引き上げるのを、メイクアップと言っていた。
別にセーラー戦士に変身するわけではないが、素材をしっかりと育成するために、ノウハウがちゃんとチームごとにあったのだ。
もっともあちらはあちらで、選手の移籍が多すぎたとも言える。
チームの顔がコロコロと変わっては、ファンも応援がしづらくなる。
だがアメリカのプロスポーツの興行が右肩上がりなのは、放送権の高騰によるものだ。
そしてネットで試合が見られるとなると、移籍していった選手を見ることが出来る。
それはそれで他の地方に、見たいチームが出来るということ。
また元のチームは地元であれば、それなりに愛着は持ち続けるだろう。
とにかくMLBにおいては、選手の移籍が多すぎる。
それすたも楽しむ、というのが向こうの文化であるのだ。
野球に限らずバスケットボールのNBAでも、ものすごい数の移籍がオフシーズンのみならず行われる。
優勝を目指していたはずのチームが、中心選手が二人ほど今季絶望となれば、一気にチームを解体することもある。
有力選手を放出して、年俸を抑えるのである。
MLBはそういうビジネスになっているが、NBAはまたちょっと違う。
野球とバスケットボールでは、選手一人の貢献度が違うだけに、選手の方からエージェントを通じて移籍の交渉をしたりもする。
チャンピオンリングを取るために、ビッグ3などといった、中心選手三人をスタメン五人の中に集めたりするのだ。
日本のプロ野球には、サラリーキャップやぜいたく税などの、チームごとのサラリー上限を定めるものがない。
かつては戦力均衡のために作ろうかという話もあったのだが、こちらは選手の方が反対した。
アメリカのような戦力の流動性があるならともかく、日本の場合は上限を決めると、選手の年俸を抑えざるをえない。
高すぎる選手をトレードする、というのがなかなか今でもない文化なのだ。
なおトレードを積極的に使用し、またFAの発生から積極的に使っていったのが、落合である。
NPBの選手は、特に若い間はドラフトで指名されたチームに縛られる。
はっきりいってそれで、チームの育成が失敗し、未完の大器のままプロの世界を去って行く選手もいる。
MLBではまだ若手であっても、必要とあらばトレードをすることを辞さない。
そんなMLBでも選手の流動性はともかく、戦力均衡には完全に失敗したりする。
ドラフト後の契約において、先に代理人が付いていて、この選手の契約が安いのはおかしい、などと業界に広めるのである。
すると金持ちチームでなければ、指名することが出来なくなったりする。
ピッチャーやバッターでも、パーファクターで明らかに、ピッチャー有利やバッター有利のチームを望ましくは思う。
もっともMLBはドラフト上位指名でも、一年目からのメジャーデビューは極端に少ない。
ルーキーリーグから始まっていくのだが、昨今はややこの風潮も、早めにメジャーまで上がることが多くなっている。
日本の場合は高卒や大卒、社会人の出身などで、一年目から一軍かどうかはかなり決まっていたりする。
ピッチャーは高卒でも、比較的即戦力が多い傾向にはある。
どちらにしろメンタルが問題なのだ。
プロになることを夢見ていては、そこで止まってしまう。
プロになった後に、どういう選手になりたいか、を考えていかなければいけないのだ。
プロになるのはあくまでも、ガンガンと金を稼ぐため。
そういった普通のハングリー精神を、持っていない人間がいるのではないか。
また変に小賢しければ、これまたプロでは通用しない。
うちの子をプロに入れてください、などといってシニアに連れて来る親がいるらしい。
鬼塚から聞いたことであるし、他にもあちこちで聞いている。
今はもうフィジカルエリートであることが重要で、シニアから計算していたのでは遅い、ということも言われる。
子供の頃から野球漬け、というのも不健全なものであるかもしれないが、実際のところ五歳ぐらいからそのスポーツをすれば、かなり将来の成功が見込めたりする。
野球ではないがフィギュアスケートなどは、五歳ぐらいから始めるのが普通であるという。
特に女子の場合は、20歳にもなれば引退しているような、おかしな世界ではある。
ただブラジルの子供たちは、まさにそれぐらいの年齢でも、普通にサッカーボールを蹴る。
サッカー、あるいはフットボールではなく、フットサルのようなもので、自由に遊ぶのだ。
その中から才能に目立った選手が出てくる。
バスケットボールなどはもっと露骨だろう。
180cmない選手には、ほとんど機会がない。
190cmでも厳しいのだから、まさにサイズの世界である。
逆に220cmある女子選手が、一人で試合を潰していたりもする。
そういったものに比べれば、野球はまだしも技術スポーツであるのか。
確かに昔は小技の上手い選手も多かったが、今では素材として重視している。
高校生の段階で、180cmない選手は特待生や推薦では取らない、というチームもあるのだ。
直史は野球には、余裕が必要だと思う。
己に対する厳しさだとか、苦しみに耐える精神力だとか、それは順番が逆なのである。
いくらでも選択肢がある、と考えれば余裕が持てる。
余裕が持てれば、変なプレッシャーでパフォーマンスが落ちることはない。
直史に余裕がなかったのは、むしろ高校や大学時代であろう。
高校時代は甲子園で勝ち進むことに、自分で気負いがあった。
大学時代は特別待遇を認めさせるために、常に勝たなければいけなかった。
だがそれも、復帰一年目のピッチングに比べれば、ずっと楽なものであったのだ。
他にはプロ入り後もメジャー移籍も、それほどのプレッシャーなどは感じていない。
極端な話、通用しなくなれば引退すればいいだけなのだ。
だから今の直史は、普通に野球を楽しんでいる。
自分で目標を設定して、それを達成出来るかどうかを楽しむ。
それはアマチュアの段階、子供の段階からであっても、必要なことなのだ。
野球しかやってこなかった、という人間がプロの世界には多くいる。
本当に野球だけしかやってきていなくて、世間知らずにもほどがある、という選手たちだ。
そういう選手は逆にプロでは通用しなかったりする。
ドラフトで入ってくるような選手は、全てがアマレベルから見れば怪物だ。
特に高卒選手などは、自分より下手なのがまるでいない、と思えてしまうだろう。
三年やってみて駄目なら引退しよう、とか楽な考えでいると、案外通用したりする。
直史にしても最初は、長くて五年と決めていたのだから。
メンタルケアに加えて、自分自身によるマインドコントロール。
自分がなぜ野球をやるのか、そして野球で何がしたいのか。
それを考えていないと何かの拍子で、崩れてしまった時に立て直しづらい。
こういう場合チームメイトは、基本的には競争相手。
首脳陣や、競争相手にすらならない格上の選手は、原因を一緒に考えてくれたりするが。
直史は自分のメンタルのコントロールを、一応は説明する。
ただ直史の場合は、完全に他の選手には当てはまらない。
資格持ちで学歴持ちで財産持ちで伝手もコネもある。
今すぐに引退してしまっても、むしろ稼ぐならば楽なぐらいであろう。
だからこういうことも言える。
「野球で通用しなくても、体に故障さえなかったら、うちの会社に仕事はあるからな」
おいおい、と首脳陣は苦笑い。
実際のところ球団の方にも、引退した選手の受け皿というのが、ある程度は存在する。
ドラフト一位で指名したのに、チームの無茶な事情で早々、壊してしまったピッチャーなど。
また選手の性格を見ていて、スタッフとして働いてもらうこともある。
ただ基本的には、次の仕事を見つけてほしい、というのがレックスの事情であったりする。
タイタンズなどは引退しても、仕事が用意してもらえたりする。
そのあたりも今は落ち目であっても、選手がそちらを選ぶ理由になったりする。
人格の問題がなければ、必要なスタッフとしてい続けることもある。
レックスであれば青砥をスカウトに正規雇用したのは、高校の時点から関東において、ある程度の人脈があるからだ。
それを鉄也のものも含めて、引き継いでいくわけである。
直史が元プロでも雇うぞ、と言っているのは本気である。
ただ変にプライドを持ったまま、セカンドキャリアを選べるかどうか。
野球選手である前に、人間であるのだ。
大介のように生涯現役、などと平気で言っているのはさすがにもういない。
武史にしてもMLBで、散々に稼いだからこそ帰ってこれている。
あちらでもポストを提示されたらしいが、とりあえずは日本の方が暮らしやすいのだろう。
もっとも家族と一緒にすごす、というのを優先しているのだろうが。
レックスの選手に、変なプレッシャーがかからないようにする。
特に打線には、もっと余裕を持って打ってほしい。
だがセカンドキャリアがあるぞ、などと言われては懸命になれないのではないか。
そう考えるむきもあるだろうが、実際は余裕というものが必要なのだ。
追い込まれた選手は、普通に打率が下がる。
フルカウントであると、ピッチャーもフォアボールの危険があるはずだが、比較的バッターの方の不利になる。
それは最初から、ピッチャーとバッターの対決では、ピッチャーの方が有利だからだ。
直史の場合も、完全にプレッシャーがない状態で、ピッチングが出来るとは思わない。
だからこそプレッシャーというものを楽しむ必要がある。
どんな一流のプレイヤーであっても、プレッシャーによるミスはあるものだ。
また野球というスポーツは、プレッシャーとは関係なく、偶然性によるミスも生まれてくる。
ミスというのは、それ単体では失敗ではない。
ミスを引きずって失点したり、チャンスを失ってしまってやっと、本当の失敗となる。
ただこの失敗に関しても、挽回するチャンスはある。
ピッチャーの場合も、傷を最小限にするのが、その時点での仕事。
崩れて何点も取られていっては、それまでパーフェクトをしていたとしても、全く意味がなくなる。
チームとして六割勝てばいい。
今年はライガースとの競争で、とんでもないことになっているが。
直史が六分の一の確率で、チームを勝たせてくれるのは95%以上。
残りの五試合のうち、三試合をどうにか勝つ計算を立てる。
これがまた難しいのだ。
本当ならプロ野球チームなどは、ドラフトなどの戦力均衡により、ほぼ五分五分の力になってしかるべきなのだ。
もちろん現実的には、どんどん補強が出来るチームが、より優勝に近いわけだが。
直史が必ず勝つとして、あとは60%の勝率をキープする。
ならば自然と優勝は転がりこんでくる。
チャンスを逃しても、ミスをしてしまっても、それは普通にあることなのだ。
それを認めたところから、プレッシャーの解放が始まる。
ミスを恐れていては、むしろミスをしてしまう。
気合が足りないなどと言っていては、もっと体を緊張させてしまう。
緊張感のコントロールが、上手くいけば集中力につながるのだが。
直史は自分の感覚が、他の選手には共有出来ないだろうな、と分かっている。
ただ懸命に球を追う若手、というのは問題ないだろう。
問題なのは若手ではなくなりつつあり、しかも一軍での出場があまりない選手だ。
球団も鬼ではないので、下手に希望を持たせるよりは、やり直せる年齢でカットして行く。
選手たちにとってみれば、野球を続けることこそが、自分の人生の手段なのであるが。
現役時代はスーパースターとして活躍しながらも、結局はその財産を、全て食いつぶしてしまった選手もいる。
その後もなんらかの仕事があってもよさそうなのに、薬物に手を出して追放されたりもする選手もいる。
今こそアマチュア指導資格の回復などもあるので、それこそ部活の担当が苦しい高校生を、教える立場になってみてはどうなのか。
もっとも名選手即ち名コーチならず、というのはよく言われていることだ。
むしろぎりぎり一流であったり、一流になれなかった失敗者の方が、指導者には向いていたりする。
あとは故障で早々に、現役を退いた人間か。
直史にはこういった事情が、全て当てはまらない。
一度は確かに、アマチュア指導資格を回復した。
だがそこからもう一度、プロに復帰したというのが、ちょっと異常な話なのである。
そんな選手は普通に、これまでの歴史においていない。
競技が違うのであれば、確かに長いブランクの後、復活した選手というのもいるのだが。
直史はパワーではなく、技術によってピッチングを行う。
思考の技術に、精神の技術。
今回の話に関しても、ある程度は自分の体験を話すことになった。
ただプロに復帰した理由については、語ることはない。
もしそれが明らかになるとすれば、それは直史が死んでからのことになるであろう。
タイタンズとのカードが終われば、次は甲子園でライガースとの首位攻防戦となる。
三戦全てを落としても、まだ並ばれることはない。
しかし直史の登板がないので、三つとも負ける可能性はある。
このオールスター明けで三連敗というのは、ちょっと流れが悪いであろう。
甲子園で試合を行うというのも、レックスにとっては向かい風だ。
日本一凶暴なライガースファンは、全力の応援をしてくるだろう。
それをしっかり、変な動揺もせずに戦うということ。
まずはまだ、残っているタイタンズ戦が問題である。
ここでしっかりと勝った上で、ライガースと戦いたい。
どうにか直史以外でも勝たないと、ポストシーズンが苦しくなる。
国吉は順調に回復し、既に二軍での調整を行っている。
ただライガース戦には、やはり間に合わないペースではあった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます