第195話 勝負強さ

 九回の表になる。

 レックスにとっては、これが最後の攻撃。

 とは言ってもブルペンでは、直史がピッチングを本格的に行い始めている。

 九回の裏はマリンズも、四番からの打順。

 回またぎの出来る国吉であるが、その分1イニングをパワーで確実に制圧することは出来ない。

 なのでここを1イニングだけでも使うのは、充分に冒険であったのだ。


 この九回の表は、レックスは緒方からの打順。

 どうにか塁に出れば、クリーンナップが帰してくれるか。

 ただしマリンズも、クローザーの矢車をここで出して来た。

 矢車は回またぎで、投げることも出来ているクローザーだ。

 なのでこの回の頭から、肩を作って出てきている。


 ここだな、と緒方は感じている。

 昔から試合の分水嶺において、感じるような感覚だ。

 ここをどうにかしたら、おそらくは勝てるという感覚。

 実際にそれで、多くの大試合で勝ってきていた。 

 直感的なものであるが、その正解には自信がある。


 どうすればいいのかは、ちょっと分からない。

 だがここである、ということだけは分かるのだ。

(矢車のピッチングのデータは……)

 こういう際どい状況の試合でこそ、初球からしっかりとストライクに投げてくる。

 ファーストストライクを、自分の力の入ったボールで、しっかりと取ってくるのだ。

(浅く落ちるスプリットか)

 あるいはストレートを投げてくるか。


 球速自体は溝口の方が上である。

 だがこのあたりで強気に投げ込んでこれる、精神力はどうなのか。

(ストレートかスプリットか)

 片方に絞って、緒方は初球打ちを決めておく。

 そしてこういう勝負の場合、緒方はおおよそ負けることがない。


 直感で決めていると本人は思っているが、実際のところは経験やデータの蓄積からなっている。

 そしてわずかに沈んだストライクを取れるスプリットを、上手く掬い上げたのであった。

 打球は伸びて、センターの頭を越える。

 緒方にはあまりスラッガーの印象はないが、年間にそれなりのホームランを打ち、二桁を打った年もあるのだ。


 深いところまで転がったボールは、フェンスであまり跳ね返ってこなかった。

 そのボールの行方まで確認して、緒方は二塁ベースも蹴る。

 送球されてくるボールと、競争するような感覚。

 間一髪足の方が、先に三塁ベースに滑り込んでいた。

(これで勝てる!)

 そう思った緒方だが、立ち上がった時に気づいた。

 滑り込んだ衝撃が、少しだが強すぎた。


 足首のわずかな違和感。

 だがこれを放置するのは、まだ裏の守備があることを考えると、危険である。

 タイムを取り、右足にかかる力を確認する。

 無理をしてでも出場機会を、他人に譲らない方がいいであろうか。

 しかしこの状況は、もう確実に一点は入るというものだ。

(仕方がないか……)

 三塁のランナーコーチからも、ベンチに合図が送られる。

 どのみちここは、俊足の代走を使ってもいい場面だ。

 そして九回の裏は、守備固めの選手を使うことも出来る。




 担架までは必要なく、肩を借りてベンチに戻ってくる緒方。

 医務室にと言われるが、それよりはこの機会の成就までを見届けたい。

(痛みはあるけど、選手生命に関わるほどじゃない)

 なんとか歩けなくもない、という程度には動くのだ。

 だがこれが、アドレナリンの分泌による痛みの鈍化だと、思わないでもなかった。


 決定的な場面が生まれた。

 代走のスペシャリストを、三塁ランナーに送る。

 そしてここからクリーンナップで、そのランナーを返せばいい。

 内野ゴロの判断は難しいが、外野フライを一つ打てば、それで帰って来られる。

 もちろん普通のヒットでも、問題はないであろう。


 三番のクラウンか、四番の近本。

 どちらかが打てば、それで勝負は決まる。

 ブルペンから見ても、これが決定的な機会だと思えた。

 これほどのチャンスを活かせなかったのなら、さすがに直史の流れを止める力も、上手く働かないかもしれない。

 難しい話ではなく、普通に考えて一点を取ればいいのだ。

 そしてマリンズは内野がかなり、外野もそれなりの前進守備となる。

 外野の定位置でキャッチしたなら、とてもタッチアップには間に合わないという判断か。


 ここの守備位置についても、色々と考える必要はある。

 助走をつけてバックホームにすれば、タッチアップを許さない距離というのはある。

 ただそれであると、普通のヒットになる可能性が高い。

 また内野ゴロも普通のボテボテのゴロで、充分にランナーはホームに帰ってくることが出来る。

 しかしここで、バントのないクラウンというのは、少しだけマリンズには救われる打順と言えようか。


 今日のレックスは、継投でつないできた。

 なのでピッチャーの誰かが、最高殊勲者となることはないだろう。

 たとえ直史がクローザーとして最後を終わらせても、この試合自体の殊勲者は、間違いなく緒方だ。

 ただこのランナーを返すのも、充分すぎるほど重要な仕事だ。

(決めてくれ)

 2イニング以上でも、直史は投げていく覚悟はある。 

 ただこの機会でも点が取れないというのは、とんでもなく悪い流れになる。

 オカルトではなく、メンタルコンディションの問題として、直史はそう考えているのだ。




 日本一を決める打席。

 クラウンとしても、それを自覚していた。

 そしてベンチとのサイン交換を確認する。

 内野ゴロでも弱い当たりなら、むしろバックホームは間に合わないだろう。

 ただそれでも、外野にまでは飛ばしたい。

 やや深め、タッチアップに充分な距離まで飛ばす。

 クラウンのデータを知っていれば知っているほど、それぐらいはやってくると思っているだろう。


 しかしここでクラウン自身が、選んだのは予想外のものであったろう。

 全力でファーストストライクを、またも取りに行った矢車。

 それに対してクラウンは、バットを寝かせたのだ。

 スクイズではない。代走はサードベースからそれほど離れてもいない。

 スクイズだとしても、単純なスクイズではない。


 日本でのクラウンのデータを見れば、これはありえないと思っただろう。

 だがアメリカではクラウンは、器用にバントヒットなども狙う、俊足の打者であった頃もあったのだ。

 今では足に、そこまでの瞬発力はない。

 しかしバッティング練習の時に、最初にバントでボールとのタイミングを合わせるということは、しっかりとやっているのだ。

 そこまでを考慮して、マリンズは挑まなければいけなかった。


 転がしたボールは、極上のバントなどというものではない。

 だが前進守備を敷いていたはずの内野は、完全に虚を突かれていた。

 むしろ前進守備なのだから、そのままチャージすればよかったのだ。

 心理的な死角があって、またクラウンとしてもチャージしてきたならば、プッシュバントをするつもりであった。

 ボールがバットに当たった瞬間、代走はスタート。

 これはある程度以上、ギャンブルスタートと言ってもいいぐらいのものである。

 しかしレックスにはこういった、セットプレイで点を取るというパターンがあるのだ。


 二塁からホームへの、一気のタッチアップというのもある。

 それと同じようなことを、守備の動きを見て決めた。

 当然ながらホームに、ボールは送られる。

 しかしタッチするよりも早く、ランナーのスライディングがホームベースに届いていた。




 決まったな、と確信出来る。

 緒方はここで、もう素直に医務室に向かう。

 ランナーが一塁にいるとはいえここから、もう一点取ることは難しい。

 しかし九回の裏は、絶対的な守護神が待っている。

 セーブ機会失敗が一度もないどころか、少なくともプロ入り以降はクローザーとして、点さえ取られていない。

 

 ブルペンにも電話がかかってきた。

 九回の裏の頭から、直史がマウンドに登る。

 元からそのつもりで、直史は用意していた。

 あと三つアウトを取れば、それで試合は終わる。

 今年のシーズンが、全て終わるのだ。


 マリンズは矢車が、追加点を許さなかった。

 だがレックスにとってみれば、この一点で充分であったのだ。

 昨日の試合を、91球で完封している直史。

 連投の疲労が、この年齢でも出てこないのか。

 そう思われるかもしれないが、中六日で投げた後に、もう1イニングぐらい、普通に投げられる。

 それは別に直史だけではなく、他のピッチャーでも同じことだ。


 もっともクオリティに関しては、他のピッチャーにはそこまでの信頼度はない。

 直史のクローザーとしての不敗神話は、MLB時代と国際大会に、特に集中している。

 基本的には先発型のピッチャーなのだ。

 さらに正しく言えば、今では絶滅危惧種の、先発完投型と言うべきであろうが。


 昭和の大投手の300勝などという記録。

 あれはリリーフで勝てそうなタイミングで、出場機会を奪っていたことなども、そんな数に到達した理由なのである。

 上杉が圧倒的に偉大と言われるのは、勝率や防御率が、それをはるかに上回っているからだ。

 もっともその時代の平均からいかにかけ離れていたか、で比べるならまた話は変わってくる。

 上杉とほぼ同時代の武史がいたし、直史もわずかだがNPBにいたし、今ではピッチャーがMLBに移籍するのはごく当然になっているからだ。

 だがそれでも沢村賞の受賞回数などから、上杉の時代はあったのだと言える。

 直史がすぐにMLBに行ってしまったということもあるが。

 むしろそれを言うなら、大介の時代であったと言えるのかもしれない。

 いまだに現役であるのだが。


 去年は日本シリーズを、パ・リーグが勝利した。

 そして今年も有利に進めてきたのだが、結局はこういう状況になっている。

 よりにもよって九回の表に、痛恨の一打を浴びてしまった。

 ただそこから、助っ人外国人が、事実上のスクイズをしてくるとは。


 意外性というか、この前の試合も走塁によって、試合の勝敗が決まっていた。

 それを思えばマリンズは、もう少し警戒すべきであったのだろうか。

 ただレックスは普段は大胆でないくせに、こういう細かいセットプレイでは意外性のあることをしてくる。

 まるで高校野球のような、隙を逃さないプレイ。

 普段はそれが逆に、積極性に欠ける攻撃になるのだが。

 ここは完全に、レックス首脳陣の作戦勝ちと言えるであろう。

 もっともバントも出来るクラウンに、ここで回ってきたという、運もあるのは間違いない。




 九回の裏である。

 緒方が交代してしまったので、やや内野の守備力は下がっている。

 ここからさらに試合が動くとしたら、そのあたりの関係するエラーであろうか。

 だがエラーを避けるため三振を取ろうとしたら、むしろピッチングの選択肢が減ってしまう。

 不動の内野キャプテンが抜けてしまった。

 それはしっかりと受け止めた上で、ピッチングは出来ることをやらなくてはいけない。


 近場であるので遠征して、応援に来ているレックスファンもいる。

 そのレックスファンは、息を詰めて試合の終焉を待っている。

 これまでの実績からして、最後を飾るのには申し分ない。

 ただ昨日を完投しているのが、わずかな不安要因か。

 直史としてはしっかり、充分に回復はしている。

 一試合丸々完投などと言われれば、さすがに厳しかったであろうが。


 マリンズも最終回は、四番からの攻撃となっている。

 一発が出ればまた、試合は振り出しに戻るのだ。

 しかし直史が、ここからどれだけ投げられるのか。

 去年のポストシーズンを見ていれば、どのみち敗北するとは分かってしまう。


 九回の裏に、点は取れても一点だろう。

 マリンズも矢車がもう1イニングぐらいは投げるだろうが、さらなる先が続かない。

 ただ後攻というそれだけは、やはりマリンズが心理的に有利な面ではあるだろう。

「さて」

 スタンドから聞こえてくるのは、悲鳴のようなマリンズファンの応援。

 ここからの逆転を、なんとか期待しているのだろうか。


 もう終わらせる。

 長く続いたシリーズであるが、もうこれで充分だろう。

 この1イニングを0に抑えて、優勝を決めてしまおう。

 久しぶりの日本一が、あと数分で決まるのだろう。


 まずは四番を打ち取る必要がある。

 一発のあるこの四番が、一番の要注意。

 そうマリンズの側も思っているであろう。

 そこにあえて直史は、ほぼど真ん中のムービングを投げた。

 見送られて、まずはストライク。

 初球が一番バッターには有利というデータもあるのだが、さすがにここでいきなり振ってくることは出来なかったか。

 むしろピッチャーが、初球にそんな甘い球を投げてくるというのを、予想する方が無理であったのだろう。


 このファーストストライクは、カウント以上の価値がある。

 読み合いで負けている、という印象を相手に与えるからだ。

 ほんのわずかな力みによって、野球はそのパフォーマンスを十全に発揮できなくなる。

 二球目もまた、ほぼ真ん中に近いコース。

 だがこのボールは、充分にホップ成分が加わっていた。


 わずかでも力んだスイングで、捉えられるものではない。

 むしろ内野フライではなく、バックネットに突き刺さるフライになったのは、幸運でさえあった。

 しかしこれで、一気にツーストライクになってしまったのだ。

 ツーナッシングからのピッチャーの勝率は、格段に上がっていく。

 いくら直史が無駄球を投げないといっても、ここでは見せ付けてくる可能性はある。

 そう思わせながら、三球勝負をしてくるのだ。


 高目からど真ん中に、落ちながら伸びてくるスルー。

 このジャイロボールを空振りし、まずはワンナウト。

 あと二人、アウトにすれば日本一である。




 五番と六番は、充分に打力のあるバッターである。

 ここで代打を出すことなど出来ない。

 もっとも出したとしても出さなかったとしても、結末は変わらなかったであろう。

 史上最強のピッチャーを前にして、果たしてどういうパフォーマンスを発揮するか。

 勝負をしていなかった代打の方が、確かに萎縮はしなかったかもしれない。

 代打というのはその一打席で、結果を残す必要があるのだから。


 動いたらいいのか、動いても仕方ないのか、動かない方がいいのか。

 このあたりさすがに、マリンズ首脳陣も保身が働く。

 五番と六番に出せるほどの、代打の切り札などは存在しない。

 これが神宮球場であるなら、普段はDHで使っているバッターを、代打として送り出せたのかもしれないが。

 自分たちのルールで戦っているのに、勝つことが出来ない。

 もっともそれは三戦目からのレックスも、同じことが言えたのだが。


 下手に動いて失敗すれば、それは首脳陣の失敗であろう。

 ただここは打順的に、動かなくても失敗とは見なされない。

 結果が全てとは言うが、ここで動くことなど判断のしようがない。

 何より動いても動かなくても、結果は変わらないように思える。


 直史としては、データの少ない代打が出てくるほうが、もちろんやりづらい。

 初対決はピッチャー有利というのは、直史には当てはまらないのだ。

 そもそもバッターの記憶する球筋が、ストレートだけであっても直史の場合、変化しまくって角度も変わってくる。

 まず五番に対しては、ストレートから入っていった。

 146km/hが出ているので、悪くはないボールではある。

 ただ想定していれば、普通に打てるボールでもあった。


 そんなボールをこんな状況で、普通に投げ込んでくる。

 過去のデータを見ていれば、確かにそのパターンもある。

 だがデータでは分かっていても、実際に投げてこられると反応出来ない。

 もしも無理に振りにいっていたら、力んで凡打になっていたかもしれない。

 ただ前の打者からずっと、速球系のボールばかりを投げてきている。


 さすがにそろそろ変化球が来るか。

 そう思っていたところであるが、直史がまたも投げたのは、スルーであった。

 低めいっぱいに決まって、これでツーストライク。

 ただこの魔球は、振ってもヒットにならないのは分かっている。

 今シーズンからはかなり、投げる割合が減っていた。

 肘に負担がかかるからだとは、多くの人間が分析していた。

 しかしここでは多投している。

 本物の魔球なだけに、ここまで温存していたのか。


 三球目はストレート。

 高めのボールを、さすがに見送った。

 そして四球目、ものすごく遅いカーブ。

 ゾーンに入っているので、カットしなければいけない。

 そうは思ったものの、体が動かなかった。

 速球にばかり注意がいっていたため、体が金縛りにあっていたのだ。

 これでツーアウトである。




 九回の裏、ランナーなしで最後のバッター。

 ここに対してはもう、ストライクに投げる必要はない。

 際どいことは際どいが、確実なボール球を投げていく。

 それによってまずは、ファールでカウントを稼ぐことに成功していた。

 大きく外れたボール球は、さすがに手を出してこない。


 ボール球をまだ投げることは出来る。

 そして直史の球種は、とにかく多い。

 同じスライダーでも、内と外に投げるので、大きく違いがあったりもする。

 果たしてここから、何を投げてくるのか。


 あと一球で決まるかもしれないのだ。

 直史は受け取ったボールをしっかり、滑らないようにする。

 それからキャッチャーを見て、ゆっくりとセットポジションに入る。

 だが入ってからは早かった。

 そしてその速くもあるクイックから、投げられたのはスルー。

 バッターは反応は出来たが、明らかにタイミングは狂っている。


 カットするしかない。

 だが都合よくカット出来るほど、体勢は充分ではない。

 かろうじて当てたボールは、代わったセカンドのところに飛ぶ。

 ここでエラーが出たりするのが、野球の緊迫する場面だ。

 だが守備固めでひたすら、終盤を守っている選手というのは、そういう場面にも強い。


 ほぼ真正面でキャッチしたボールを、そのままファーストへ。

 ランナーは必死で走っていたが、問題なく余裕のアウト。

 これにてスリーアウトでゲームセット。

 レックスは久しぶりの、日本一を達成したのであった。


 最後に使ったのは、緩急である。

 それもスピードの緩急ではなく、タイミングの緩急だ。

 ランナーがいない状況で、クイックで投げる必要などない。

 じっさいにモーションは、セットポジションを取るまではゆっくりであった。

 しかし素早く足を上げて、そこでバッターのタイミングがずれる。

 さらにそこから速球を投げてきて、それは伸びるように感じるスルー。

 どうしても差し込まれるボールではあったし、また落ちながら伸びるボールでもあった。

 これは一点読みしておかなければ、対処のしようなどなかったであろう。


 マウンドに駆け寄ってきた、迫水と握手をする。

 そしてベンチからは、選手とコーチも飛び出してくる。

 相手のスタジアムであったのが、少し残念ではあった。

 だが日本一の価値が、変わってしまうものではなかったのだ。

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