第152話 ライガースVSスターズ
最終戦にも投げなかったことによって、直史は充分な休養を得ることが出来た。
毎日調整程度に投げて、チームドクターやトレーナーにも確認してもらう。
なんだかんだ、優勝決定からクライマックスシリーズのファイナルステージ開始までは、10日以上の間隔がある。
直史としては最後に登板したのが、9月23日。
そして次に投げるのは10月12日のはずなので、20日近くも間隔が空いている。
これでは投げることから離れすぎるのでは、と逆に心配になる人間もいるだろう。
しかしコンディション調整は、直史の大の得意とするところだ。
ファイナルステージ、あるいは三試合に投げることも、直史は考えている。
さすがに去年と比べても、体力が落ちているのは分かるし、それ以外も衰えてきている。
だが単純に今年は、レギュラーシーズンで消耗していない。
命を削るようなピッチングを、今年はしていないのだ。それだけまだ余裕がある。
出来ることなら誰かがあと二つ勝って、直史は一試合しか投げないで済ませたい。
ライガース戦で全ての力を使ってしまって、日本シリーズで投げる余裕がなくなれば、去年のライガースと同じような結果になるではないか。
消耗することなく、どこまで戦っていけるか。
それをずっと直史は考えている。
自分一人の力で、勝っていけるものではない。
奪三振が少なくなったのは、強いストレートを投げることが少なくなったからだ。
充分にケアしてきたつもりではあるが、それでも限界というものはある。
そうやって自分と他の選手を比較していくと、本当に大介と武史は、ナチュラルにフィジカルが化物だ。
こちらは技術でどうにかしているというのに、圧倒的なパワーを未だに持っている。
体の作りが根本的に違うのだとは思うが、あの年齢でどこまでパフォーマンスを維持できるのか。
奇しくもクライマックスシリーズのファーストステージは、その怪物同士の対戦となる。
武史はレギュラーシーズンが終わった後、直史にも指の怪我については話していた。
復活しているであろう武史だが、またやらかして負けてしまう可能性はある。
そもそもスターズの得点力は、その得点方法も同じ傾向ながら、レックスの下位互換のようなものなのだ。
レックスはなんだかんだと言いながら、打てるバッターが上位からつながっている。
ここで確実に打っていって、少しずつ点を取っていくというのがパターンなのだ。
スターズの場合はこれよりも、ずっと打率などは低い。
だが犠打などを上手く絡めて、着実にチャンスを広げていく。
そういった得点パターンは、もうずっとスターズを縛っている。
上杉のいた時代、スターズもまたピッチャーの黄金期があった。
怪我などで引退したピッチャーが続いても、すぐに新しいピッチャーが成長してきていた。
全ては上杉効果というか、とにかく周囲に与えるカリスマが凄かった。
今年のスターズはその余韻が、まだ残っているという状態であったのだろう。
ピッチャーとしては本来、上杉と同じぐらいのスペックがある、武史を獲得したというのも大きい。
だが武史の軽薄な感じは、シリアスなスターズの空気を、緩めてしまうものもあったと思う。
実際のところ武史は、周囲に与える影響力は大きくない。
そもそもが一匹狼タイプというわけでもないのだが、野球社会の中で生きているという意識が薄いのだ。
引退すればその後は、選手時代の知名度で、色々とやってみようとは考えている。
MLBで稼いだことで、既にもう資産は莫大なものになっている。
それを管理してくれる人間もいるというのが、武史にとっては幸運であると言えるのか。
誰かの助けによって、武史の人生は舗装されてきた。
それを若干は息苦しくも感じながら、やはり感謝はしている。
世界において本当の意味で、好き放題出来る人間というのは、そうそういるものでもない。
元来武史は、金のかかる趣味なども持っていなかったのだ。
そんな武史もその人生が、全てイージーモードというわけでもない。
具体的には子供の反抗期には、普通の親のように手を焼いている。
長男はマザコン気味だが上手く育ったし、長女は母の影響を受けたのか、クラシックのピアニストを目指して留学を考えたりしている。
実際に国内のジュニアコンクールでは、それなりの結果を残しているのだ。
問題となるのは、今年中学生になった次女である。
長女と同じく昔から、普通に音楽には傾倒していた。
だが最近はロックな世界に目覚めたというか、元々そっち方面を聞いてはいたらしい。
本人がどういう趣味に走ろうと構わないが、それが大介のところから預かっている、娘を巻き込んでいる。
もっともその娘というのも、血縁的には大介の養子であるのだが。
イリヤの残した忘れ形見は、音楽的な才能を持っていて、そしてポピュラーミュージックの方向に進んでいる。
実母と完全に同じようなルートを歩んでいて、これを止めるべきか見守るべきか、また一族で会議を開かなければいけないだろう。
四番目の子供も生まれたし、もう家庭のほうを大事にして、仕事はそこそこでいいのではないか。
武史はそんなのん気なことを考えるのだが、恵美理は才能を持って生まれた人間は、その才能の奴隷にならなければいけないという、ストイックな考えを持っている。
なので武史としても出来る限りは、この野球の世界で活躍していくしかないのだが。
(今年はまあ、こんなところだろうな)
21勝1敗で、貯金を20個も一人で作った。
そのためスターズは、三位になれたという活躍をしたのだ。
ただファーストステージのライガースには、ちょっと勝てないと思う。
統計的に見るとライガースは、セ・リーグのチームの全てに勝ち越している。
レックスを相手にしても、アドバンテージさえなかったなら、互角以上に戦えたかもしれない。
こんな時に上杉がいれば、などとスターズのファンやフロントは考えているだろう。
ただ上杉にしても、故障して引退した去年はともかく、その前の二年ほどは、二桁勝利がやっとになっていたのだ。
39歳のシーズンに沢村賞を取っていたが、その最年長記録は直史が塗り替えて、さらに今年もまた自分で更新するだろう。
そう考えると自己認識はどうであれ、化物はどちらかという話になってくる。
武史も武史で、38歳のシーズンにMLBでサイ・ヤング賞を獲得している。
八年連続を含む、九度の受賞というのは、MLBの記録である。
だがそんな記録を残していても、どうせ直史を上回ることはない。
あちらはもう、パーフェクトを何度も達成するという、おかしなことをやっているのであるから。
武史も複数回パーフェクトの達成には成功したが、直史のようにシーズンに何度も、という無茶苦茶さはなかった。
ともかく自分が負けたとしても、兄が仇を討ってくれるだろう、と武史は無駄に悲壮感を漂わせている。
なお大介もまた、姻戚関係的には、義弟になるわけではある。
SS血統というのが混ざった、昇馬が今年はおかしなことをしでかしたが、あれが次世代の最高傑作になるのであろうか。
武史としては普通に、息子の司朗に期待しているのだが。
ただこの調子で高卒プロ入りなどをすると、また家族が離れて暮らすことになる。
チームにもよるが高卒だとおおよそ、四年間ほどは寮暮らしというのが普通であるのだ。
武史はそれも嫌なので、さっさと結婚した。
そもそも結婚するために、プロに入るときも条件を色々つけたのだが。
思えば遠くへ来たものだと思うのは直史だけではない。
武史としては愛する妻が傍にいれば、別にどこにいてもよかったのであるが。
その妻は、夫に対してもスパルタ的に厳しかった。
自宅というか、妻の実家に作った、トレーニングルーム。
本来は武史のためのものであったのだが、MLB時代は司朗がよく使っていた。
ピッチャーよりはどちらかというと、バッターの方にその才能はあったらしい。
ただ150km/hが出ているのであるから、プロでもピッチャーでいいのではと思わないでもない。
まだ高校二年生であるが、この秋は都大会を戦っている。
武史も神宮大会には出たが、東京はちょっと特別な状況にある。
秋季都大会で優勝したら、そのままセンバツへの出場が決定するのだ。
準優勝校が出場できるかは、時代によって変遷している。
今は優勝校が神宮大会で、どういう結果を残すのかに左右されていることが多い。
東京は夏こそ東西に分かれて出場校を決めるが、春季大会と秋季大会は、東京でまとめて大会が行われる。
この秋季大会は、都大会がそのままセンバツにつながるという、分かりやすい大会なのだ。
武史としてはシーズンが終われば、やっと息子の応援に行けるというわけだ。
反抗期に直面するほど、武史は司朗とは関わることが出来ていない。
確かにオフシーズンにおいては、二ヶ月以上も日本に滞在していた。
しかしそれ以外は多く、少なくとも七ヶ月以上は、ずっとアメリカでお仕事の野球をしていたのだ。
男の子というのは子供の頃は、普通に母親の庇護を受けて育つ。
だが将来の進路を決定する時には、父親の助言を必要としたりもする。
時代は変わってきているが、司朗の場合はプロの世界に進むのが現実的だ。
息子が甲子園で戦う姿を、武史もテレビで主に観戦していた。
武史も高校時代はピッチャーではなく、バッターとしての評価も高かった。
ホームランを打つ長打力もあったし、全国制覇をするチームの中でも、中軸を打つだけの力はあった。
大学時代はピッチャーに専念していたが、DHはないためバッティングもそれなりに行っている。
そしてそのステージでもまだ、充分にバッターとして通用はした。
その経験からすると、司朗の総合的な投打における資質は、自分を上回っているのでは、と思ったりもする。
もっとも才能と言うか、素材としての絶対的なフィジカルは、さらに上回る人間がいる。
昇馬である。
単純にパワーとスピードは、司朗よりも上だ。
だがフィジカルが全てではないと、武史はよく知っている。
実際に各種肉体能力の多くが、自分よりも劣っているにも関わらず、兄は自分よりも優れたピッチャーである。
司朗の持っている力は、超能力じみたものだ。
だがそれを使ってなお、昇馬に勝つことは出来なかった。
もっとも次のセンバツは、対戦したらさすがに勝てるだろうな、とも武史は思っている。
チームとしての戦力が、あまりにも隔絶しすぎている。
三年生の抜けた、今の白富東は、関東大会を勝つことで精一杯。
おそらくその関東大会でも、桜印などと当たれば負けるだろう。
それが順当な計算なのだが、直史たちが一年生の秋も、似たような計算はされていたはずだ。
しかし県大会から関東大会も勝ちあがり、準優勝でセンバツに出場。
そこで大阪光陰に負けたわけだが。
果たして戦力の大きく抜けた春に、白富東がまた勝てるのか。
武史としては母校ではなく、息子を応援するのに躊躇はない。
単純に戦力を計算するだけなら、帝都一が勝つだろう。
だがそういう計算を、片端から潰してきた人間が身近にいるだけに、楽観視などは絶対に出来ないのだ。
そしていよいよクライマックスシリーズが始まる。
タイミングが悪いと言うべきか、都大会の本戦が、同じような日程で始まる。
都大会は基本的に、東京のあちこちで行われるが、準決勝以降は神宮で試合がなされる。
その頃までには日本シリーズも、終わっているという日程である。
おおよそ一ヶ月をかけて行われる都大会。
そして11月にはまだ、神宮大会が残っている。
今年のスターズは、まず甲子園で試合を行う。
三連戦し、二勝すればファイナルステージに進出だ。
この対戦、当然ながらスターズは、初戦の先発に武史を持ってきている。
今年の武史はライガース相手には、六戦して五勝。
そもそも負けた試合が、その一つしかないという、直史がいなければ満場一致の沢村賞選出となるだろう。
ただそういったレギュラーシーズンの結果も、武史がライガースを甘く見る理由にはならない。
大介を相手にして真っ向勝負すれば、勝てる確率はさほど高くはないと分かっているのだ。
全打席勝負して、勝った試合も一応はある。
だがそれ以外は必ず、一度以上は申告敬遠を使っている。
全盛期の武史であれば、樋口のリードに任せて、ある程度は大介に勝つことが出来た。
スターズのキャッチャーである福沢は、ベテランの域に達している、リードに関してはナンバーワンとも言われるキャッチャーだ。
それでも樋口ほどの、性格の悪さは持っていない。
キャッチャーは性格が悪ければ悪いほど優秀というのが、佐藤兄弟には共通した認識である。
スターズ選手団は現地入りし、そして初戦に挑む。
予告先発によって、武史と対戦するライガースも、エース格の畑を先発に出してきた。
13勝6敗という結果を残した今年の畑だが、ピッチングの内容は勝敗とは別である。
本当ならもっと勝っていてもおかしくないし、ライガース以外であれば負けていてもおかしくない。
バッティングは水物だけに、ピッチャーはその援護がなければ勝てないものなのだ。
前日から既に、甲子園に近隣は、お祭り騒ぎの一歩手前であった。
去年はペナントレースも制し、レックスにも勝って日本シリーズ進出を決めた。
しかしながらその日本シリーズでは、パ・リーグの優勝チームに敗退。
バッティングの不調は、レックス戦で直史に、散々に抑えられた結果だと言われている。
直史とは違うが、スターズにも絶対的なエースがいる。
この初戦をもしも、ひどい形で落としてしまえば、また打線が絶不調に陥るのではないか。
そう考えてしまう人間も、チームの中だけではなく、ファンの中にも多い。
ライガースの野球は爆発がそのスタイルであり、あまり安定しているとは言いがたい。
だがこの爆発を、しっかりと抑え込めるピッチャーなどは、そうそういないものであるのだ。
前日入りしたスターズの面々は、それなりに体を動かした。
武史はさすがに、試合の前日には大介に会おうとはしない。
チームの若手とは一緒のホテルで食事などをしたが、スターズのチームカラーはかなりストイックだ。
武史も享楽的というわけではないが、少なくとも堅苦しくはない。
だがどうしてもこの決戦前日には、チームの空気がぴりぴりとしたものとなる。
プロにまで来るようなメンタルの持ち主なら、こういうプレッシャーの中でも戦えるんだろうな、と武史は思う。
だがプロの世界においてさえ、大一番には弱いピッチャーやバッターというのは、それなりにいるものだ。
そういう選手であっても、長いシーズンを戦っていく上では、充分な戦力になる。
ただそういう選手ばかりを集めると、日本一には届かない。
さほどの夜更かしもせずに、早めにベッドに入る。
全く緊張せずに、ぐっすりと眠れるのが武史である。
そして翌日、ミーティングが行われる。
その時点で考えるのは、まず大介をどう抑えるかということだ。
「一番で出てきたら、一打席目は敬遠で」
このあたりの判断が、武史は早い。
今年の大介の成績は、キャリアワーストである。
どこかの誰かも言われていたが、ただ考え方によってはワーストではない。
打率0.396 出塁率0.594 OPS1.529
55ホームラン 157打点 46盗塁
実は最初のNPBでやっていた頃は、出塁率はここまで高くなかったし、OPSも1.5はなかなか超えなかった。
勝負を避けられることが多くなり、そして勝負した時には長打をガンガン打っていると、こういう成績になるのである。
とにかく今年は去年に比べても、圧倒的に敬遠されることが多かった。
さすがに試合数自体が違うMLBと比較は出来ないが、年間に142回も敬遠されている。
直史さえもが敬遠したことで、歯止めがかからなくなったと言うべきか。
もっとも二番を打ったり一番を打ったりしたので、打席自体はそこそこ多かった。
ヒットの数は185本と、それなりのものだと言えよう。
だが最多安打の記録は、またも取れなかったのだ。
どうやって止めるんだこれ、という話である。
しかしライガースからしたら、どうやったら武史を打てるのか、という話にもなっている。
「勝負してくるなら打てるけど……」
試合前のクラブハウスで、当然のように大介は言った。
実際に大介は、それなりに武史を打っているのだ。
ピッチャーとバッターとの対決というなら、それなりに大介は勝てる。
しかし問題は、大介以外のバッターが、どれだけ武史を打つかということだ。
またスターズの打線を、どれだけ抑えることが出来るか。
味方のピッチャーが真田レベルであるならば、充分に勝算は見えてくる。
樋口がリードして、勝負に負けても試合に勝てばいい、というピッチングにはならないのは幸いだ。
ただスターズの福沢も、相当に計算高いキャッチャーであるのは間違いない。
だからレギュラーシーズンでは、武史に勝つことが出来なかった。
そもそもレギュラーシーズンに、26試合先発し、21勝1敗。
一人で貯金を20個も作るピッチャーに、勝てると思うほうがおかしい。
現実的に考えるならば、この第一戦は落としてでも、残りの二試合を勝っていくべきだ。
武史は完全な先発型ピッチャーであるし、直史のような無茶なローテでは投げない。
肉体的な耐久度自体は、むしろ直史よりも上であろう。
しかしコンディションを整える能力が、圧倒的に直史の方が高いのである。
重要なのは負けるにしても、その負け方である。
打線の調子が落ちないように、またスターズにいらない希望を与えないように。
そのためにはやはり、大介が打っていくべきであろう。
逆にスターズは、他のピッチャーでも勝とうと思うなら、大介をも圧倒してこの試合に勝つべきだ。
(でもあいつは、そこまでのことはしないだろうな)
大介は武史の性格を、おおよそ把握しているのだ。
武史はむしろ陽キャで、他人とのコミュニケーションを普通に取っている人間である。
だが集団への帰属意識、というのは直史や自分よりも薄い。
正確には野球に対して、そこまでの執着をしていないとでも言おうか。
壊れてでも投げる、というような執念がないのだ。
もちろんスポーツマンとしては、壊れてでも投げるというのは、不健康なものである。
しかし日本の野球においては、そんな無茶な自己犠牲が、むしろ尊ばれる傾向にある。
上杉なども、大きなものを背負って投げていた。
直史は打算の塊のようなタイプでいながら、本質的には単なる負けず嫌いだ。
大介はひたすら、野球というものに対して執念を燃やしている。
永遠の野球小僧は、今も野球に対して、楽しむという感情を忘れていない。
だからこそ、勝負してきたならば、おそらくは勝てる。
しかし武史は、チームの方針で敬遠などが決まれば、プライドなど何も屈辱を感じず、敬遠が出来る人間だ。
そのあたりが試合の勝敗という点では、むしろ上杉などよりも、大介が勝ちにくいと思うゆえんである。
(結局は、同じスタジアムでプレイしながらも、違う基準で勝負してるんだよな)
それが武史の限界ではあるが、同時に数字に出るならば、充分なものとなるのだ。
まずは一試合目、負けたとする。
それでも残りの二試合を、確実に勝っていく。
ライガースの力ならば、それが出来るはずだ。
甲子園という舞台装置も使って、ライガースはファイナルステージへの道を、歩いていくのだ。
×××
忘れていましたが、パラレルも更新しています。
お馬さんのその後です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます