応援コメント

終/ニルワヤの檻」への応援コメント

  • 最後まで、非常に興味深く拝見させていただきました。
    月並みですが、しっかり練られた構成と、趣きのある筆致により、巷の商業作品と比べても何ら遜色ない出来栄えだと感じました。

    一点だけ。
    ……ああ、件の密室中の文字の謎の動機の件に関して、推理小説的にそこをボカしていいのだろうか、と疑問を呈してみようかと思ったのですが。
    もう一度読み返してみると、あれはあれで十分なだけの可能性が示唆されているからなと、自己完結で納得してしまいました。
    あとは読者が選び取るだけですよね。

    少々オチに絡むコメントですので、ネタバレが不味いとご判断された場合は、その旨ご指摘ください。
    その場合はまた後刻、自分のほうで当コメントの削除にあがります。

    作者からの返信

    丁寧に読んでくださり本当にありがとうございます(誤字報告助かります!!)。ここのところ毎夜、鷲賀祖舘夕様のいいねがついているのを楽しみにカクヨムを開いていました。ご満足いただけたようで何よりです。ご感想を糧に、新作も頑張れそうです!

  • 物語である限り、登場人物の視点から物語の世界を眺めるものですが、その、普段から慣れ親しんでいる行為すら、恐怖を掻き立てる材料になっている気がしました。
    「人間とは何か、動物との違いは何か」という問いが何度も現れる度に、脳に蓋をしていた部分を剥がされ掻き回されるような感覚に襲われて、ふと、慣れ親しんだ理論にしがみつけたかと思えば、その理論の根底は『戸籍省』の思考に侵されているという……。
    足元も覚束ない中、数々の思考が、氾濫する川のように私の常識までも浚おうとする読み心地は、新鮮でした。

    怖さもありながら、謎多き展開と、グロさの裏から妖艶な香りがする描写に読む手が止まらず、とても面白かったです!

    作者からの返信

    わ、丁寧に読んでくださりありがとうございます!!!
    日々ハートを押していただいているのをひっそりと(ワクワクしながら)眺めさせていただいておりました。
    楽しんでいただけたようで何よりです! 読了まで長い道のりだったことでしょう、お疲れ様でした。