解説 裁判
メソポタミアの裁判について解説します。
メソポタミア、あるいはバビロンの法律と言えば有名なハンムラビ法典でしょう。この法典は目には目を歯には歯を、という同害復讐を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、誤解を含んでいます。
犯罪に対して金銭による賠償を命じることもありましたし、他の国から来た商人などを保護する施策もありました。そしてハンムラビ法典以前にもきちんとした法律は存在しました。
一方で階級制度については当然のようにあるものとして認識されていました。人によって罰の重さが違うのは常識だったのです。
さらに現代人の感覚として理解しがたいのは神明裁判です。
科学捜査が発達していない古代ではどうしても判断できない事件は存在し、その場合神の手に判決をゆだねることになります。
例えば川に飛び込ませて泳ぎ切れば無罪、おぼれれば有罪になります。
泳ぎが得意なら有利じゃないか! そう思うかもしれませんが、メソポタミアの人々にとって川は神々の領域であり、そこで起こったことは神の判断であると解釈していたようです。
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