解説 エレシュキガル

 冥界の神であるエレシュキガルを解説します。アルラタなどとも呼ばれますが、例によって別名はとても多いです。


 冥界の女王、や日の沈むところの女王とも呼ばれ、はるか地下にある冥界の管理者で、多数の部下を従えていますが、もともとは天の神だったようです。

 同じく冥界の神であるネルガル神と夫婦だったとされていますが、もともと別の地方の神だった二柱を結婚という形でくっつけたようです。

 神話あるあるですね。

 冥界の様子は都市であり、七つの門を備えていたとされています。

 イシュタル神の冥界下りでは『あの』イシュタル神を殺してしまい、ひと騒動起きてしまいます。

 使者が無礼な行いをしたことに怒ったりとわりと短気なのかもしれませんが、あのイシュタル神の姉妹なのですから、さもありなんといったところでしょうか。

 よくよく考えなくてもはた迷惑な姉妹です。

 男性中心のメソポタミア神話としては珍しく、ガンガン戦う武闘派女神で、他の女神が子供を産んだり、助言をしたりと限定的な活躍なのに対し、相手を打ち倒すのはイシュタル神とエレシュキガル神くらいです。

 この二人の姉妹が天と冥界、対極な属性を司るのも面白いところかもしれません。

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