第21話レーブユニオンコラボpvp②
どうなってんだいったい...いきなり山犬アキタが出てきて僕とペギさんを...?
「なんでアキタにやられたんだ?」
: 多分隠れてた。撃ち合いしてる時右側から来てるのが見える
「なるほど...ありがとうございます。射撃に夢中になりすぎて周り見えてなかったですね。反省です」
ただいまのスコア
山犬アキタ 6ポイント
南羽ペギ 4ポイント
月谷レボン 2ポイント
山内タイヨウ 1ポイント
「こ、このままでは最下位争いになってしまいますね...バトルロワイアル形式なので上手く立ち回ればいけそうなんですけどねぇ。理想はアキタとペギさんを戦わせたいですね」
残念ながら山犬アキタは慎重派だからペギさんと戦うようなことはしないだろう。確実に勝てると確信してからしか戦わないはずだ。
「次は他のパックでも試してみましょうかね。あ、スタートボタン押すの忘れてました...どうりで始まらないわけだ」
月谷レボン: 次の準備は大丈夫ですか?
山犬アキタ: ( ´∀`)b
山内タイヨウ: だいじょーぶッス!
南羽ペギ: ok
「それじゃあ今回は戦士パックでいきましょ! では、スタート!」
3...2...1...start
今回のマップは天空だな。所々足場がないから気をつけて進まないとな...
「ステージは天空ですね。この戦士パックの中身は...鉄の剣、攻撃のポーション×2、俊敏のポーション、食料20...ですか。中々脳筋装備ですね」
さて、地形は...円形で4つの島からスタートか。周りの島と中央の大きい島に橋がかかっていてそれ以外の地面はないと...中々狭いな。
「隣の島には...ペギさんがいますね。さっきやられたんで仕返ししましょうか。ペギさん、ここで終わりです!!」
俊敏、攻撃のポーションを飲んで足の早さと攻撃力を1.5倍上げて突撃する。まだペギさんは気づいておらず反対側を見ている。
これなら奇襲をかけることができそうだ。
「さっきの恨みを晴らしますよー! 後ろからー、切り捨て御免!」
ペギが弓を剣に持ち変えて後ろを振り向くが、もう遅い。このまま押しきれる!
「おらおらおらおらー!!!」
南羽ペギは月谷レボンに切り刻まれた
「勝ちました~! って、痛!」
正面から矢が突き刺さる。隣の島にいるのは山内タイヨウか。
「タイヨウさんがいますね。どうやらペギさんはタイヨウさんと戦っていたみたいです。それじゃあタイヨウさんも倒しましょうか」
隣の島にいるタイヨウに向かって走っていく。弓を引いているのが見えるが、そんなことは気にしない。ダメージ覚悟で突っ込む!
「痛っ、危ない危ない...奈落に落ちるとこでした。でも相手は弓を引く時間がないのでこのまま突っ込...痛っ、え、あ、は?」
月谷レボンは山犬アキタに奈落に突き落とされた
奈落に落ちる直前、中央の島から弓を構えていたアキタの姿があった。
また漁夫しやがってぇぇ!!
バンッ!!
「い、いやー、迂闊でしたね。3人固まってる時点でアキタが自由に行動できることに気づくべきでした...」
: アキタ潜伏しすぎだろww
: このスコアだとペギが1位になりそうだなぁ
: ステージは天空か
: 落ちたら死だから難しそう
: 弓で遠距離でやる方のが楽か?
: 近距離武器しかないwww終わったな
: 負けたな風呂行ってくる
: 負けたな風呂食ってくる
: 隣の島にはペギか...リベンジするしかないな!
: kill! kill! kill!
: まだ気づいてない。行ける!
: いったぁー!
: リベンジ成功!
: タイヨウと戦ってたのか
: 漁夫成功やな
: 次はタイヨウをやればええんやで
: 一発なら大丈夫!
: え?
: ん?
: どこから撃たれた?
: うわ、中央にいる
: また漁夫か~
: アキタ強くね?
: バンッ!
: これは台パンしたくなるwww
: しゃーないしゃーない
山内タイヨウは山犬アキタに撃ち抜かれた
山犬アキタwin!!!
「いやー上手かったですね。タイヨウさんが落ちそうになった時に一気に間合いを詰めて逃げた所を後ろからズドン! ...これ、次1位とらないと厳しそうですねー」
現在のスコア
山犬アキタ 12ポイント
南羽ペギ 5ポイント
月谷レボン 5ポイント
山内タイヨウ 5ポイント
本格的にまずくなってきたぞ...
「こうなったら...アキタ狙いで行きます! これはバトルロワイアル形式! 強い人を大人数でボコボコにすることもできます! というわけで、スタートです!」
__________________________________________
「あー今のは惜しかった! 次でラスト1試合ですねー」
現在のスコア
山犬アキタ 16ポイント
南羽ペギ 13ポイント
月谷レボン 14ポイント
山内タイヨウ 9ポイント
「3試合目のスタートしてすぐの奇襲でアキタを落とせたのが中々良かったですねー。あれで倒せてなかったら今頃アキタにボコボコにされてますよ...」
戦士パックを選んで本当によかった。アキタはプレイスキルはあまりないが、頭を使って勝ってくる。後ろから奇襲したり、戦闘中の敵を漁夫ったり...でもプレイスキルがないから最初から突っ込めば楽に倒すことができる。
「ペギさんには勝ちたかったですけどね。プレイスキルがないから難しい...」
基本的に矢は外さない。攻撃は当たらないでかなり厄介な相手だ。
正直言ってまともにやりあいたくはない。
「4試合目はかなり面白かったですよねーまさかペギさんとタイヨウさんが相討ちになるとは」
まさか天空ステージで二人とも相討ちみたいに落ちていくとは...1vs1だったからアキタには勝てたけどね。
「かなり面白い展開になってきましたね! ここで僕が1位とって優勝してやります!」
...ん? なんかやけにコメントの流れが遅いな...
そういえばまだ同接数確認してなかったな。今の同接数は...1000!? いつもの配信より減ってんじゃん!
どうして!? どうして!?
そう思った僕は咄嗟に犬山アキタの同接数を確認した。
同接1万...? こ、これって...普段僕の配信を見ている人がこっちに行っちゃったってこと!?
そうだった...
「次のパックはどうしましょうかねぇ」
: 芸術パック希望
これが僕の実力だったんだ。アキタのお陰でここまで伸びてたけど...
「え、本当にそれでいいんですか?」
: いいな
: それしかない
: 勿論
: うん
: いいよ
いや、そんな卑屈になってたら駄目だ。
まだ、僕には見てくれている、コメントしてくれている視聴者がいる。
この人達がいる限り同接が少ないなんて言ってはならない。それは僕のことを面白いといってくれている人への冒涜だ。
「それじゃあ...それで行きますよー」
盛り上げていけ!
「スターート!!」
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