褪せる町

ベリル

褪せる町

私が見ていたのは胸焼けがするような暗闇で、


光を求めてはその目を潰した。


私は暴言を吐きながら暇をつぶし、時間に置き去りにされる。


死んだ目の人々が住み着く町は雑踏にまみれ、


空はいつも青かった。


砂糖みたいな病気が手のひらからこぼれ落ちていき、


そんなものにさえ目をつむれないでいた。


海の風で正気に戻る。


私はどこにも行けないと。

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褪せる町 ベリル @cokkoberry

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