第伍話 盤面

 皆さんおはこんばんちは、毎度おなじみ天の声です。

 今回は入試最終日戦術科の試験です。基本的には、前線で戦うタイプのアキラさんですがその戦術眼はいかほどのものか、私も大変気になっているのでとても楽しみです!

え?ナレーションなのに何で知らないのかって?それはですね、リアルタイムでナレーションを行っているからです。今も作者さんから、物語の内容を受け取りながらナレーションの準備を行っています。

 それでは、第伍話お楽しみください。






















入試三日目最終日、戦術科の試験。

 戦術化はほかの学科と違い、試験は複数あるわけではなくゲームを使った戦術シミュレーションのみである。複数のシチュエーションに適した陣形を組み、その出来で採点をする、という感じである。


「ふう‥‥‥」

(頭使うの、苦手ではないんだけど‥‥‥やっぱ疲れるな。)


 戦術科のテストの内容はまず基本として、ビルの中で簡単な敵の配置での最善の味方の配置や自分と互角と相手との一対一の立ち回り。応用編に敵のさらに面倒くさい配置に対する最善の配置や互角以上や格上相手との一対一での立ち回りなどである。


†  †  †


「あ゛あ゛~~~~~~・・・・・・づがでだあ゛あ゛~~~~~!」


 アキラが戦術科の試験を受けた後、帰りの支度が早く終わったため、ヒジリを待ちがてら自販機で買ったコーヒーを飲みながら、昔からやっているソーシャルゲームのログインボーナスをもらい四月限定イベントのストーリーを進め・・・

 

 て、完全にこの作品関係ないシーンなんですが?

え?構わないから続けろ?いやいや、そうやって文字数稼ぎたいのはわかっていますよ。あ、えっとすみません調子に乗りましただからその物騒な物を向けないでください。あなた、それ実態なくても当たると頭おかしいくらいにいたいんですけど⁉わかりましたよ、ナレーションを続ければいいんですね。


「なんじゃぁお主、戦術科の試験も受けとったのか?聞いたところ、弓銃科のの試験も受けたらしいが、とことん戦いに特化した人間のようじゃな。」

「そんなわけないでしょう、頭使うのが苦手なだけです。」


 だらだらと、暇をつぶしをしているアキラの隣に気配もなくコテツが突然現れアキラに気さくに話しかける。


「というか何でいるんですか。教師の仕事はないんですか?」

「まあ、ワシの役目自体はもう終わっとるからなぁ、今日は暇なんじゃよ。まだ帰らんのならジジイの話し相手にでもなってくれや。」

(めんどくさい爺だなぁ・・・・・・。)

「で、なにを話すんですか?」

「そんなもん戦術科の試験の話じゃろう?」

「そういわれても、特に面白い戦術なんて使いませんでしたけど。」

「面白くないというと?」

「比較的ベタで実戦経験のある人なら誰だって思いつくようなものしか考えつきませんでしたし。」

「ただの、武士校受験生にはそこまでできんぞ?やはり【武者】をしていたのか?」

「そうですね・・・・・・かれこれ小学生のころから【武者】をやってましたねぇ。」

「マジかぁ・・・・・・。」


【武者】とは、【侍】とはまた違ったものであり。政府公認の非公式の資格のようなもので、年齢などは関係なく実力さえあれば誰でもなれる者である。基本的にブラックライセンスと呼ばれ、そっちで呼ばれることの方が多い。


「にしても、小学生くらいのころからブラックライセンス持ちとは今時珍しいな。」

「まあ、うちの流派の教育方針がひたすら実戦経験を積む、ですから。今やもうSランクですからね、腕だけなら自信ありますよ。」

「・・・・・・。」


†  †  †


 嘘じゃろう・・・・・・いくら幼いころから【武者】やっていたとはいえ、この若さでSランクとは・・・・・・これは、ある意味・・・・普通に入学できるか心配になるのう。

 ワシも、ブラックライセンスは持っておるがせいぜいAランクの中堅クラスじゃ。つまりは実力を見ればワシ以上、というより壱級以上の能力がある。

 そして、この年齢で・・・・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――なんじゃこのバケモン。


†  †  †


 説明しよう。【侍】には一一段階、【武者】には五段階の階級があり、権限や実力をまとめると、こんな感じです。


†  †  †


【侍】

拾級じっきゅう

 武士校に入学した時にすべての生徒に支給される階級のライセンス。

 拾級は新入生・一年生の証であるため、学生を超える実力を持っていても武士校の一年生である限りは拾級である。

 捌~拾の武士校生は通称【武士】と呼ばれる。基本的に受ける任務は、町中の警備と雑用で報酬もでるが、拾級の時は普通にアルバイトした方がいい稼ぎになる。武道場やジム施設の無料使用。


玖級くきゅう

 武士校二年生に進級すると同時に等級が拾から玖に上がる。

 任務内容は拾級とあまり変わらないが、難易度が若干上がり報酬も増える。職人の工房への入場許可が降りる。


捌級はっきゅう

 武士校三年生に進級すると同時に等級が玖から捌に上がる。

 玖級以下の上司的な立ち位置となり、【武士】だけでの集団任務のさいには捌級【武士】中心になって任務にあたる。

 軍隊の訓練施設の使用許可。


漆級しちきゅう

 武士校を卒業した際に必ず与えられる等級。

 新人【侍】の証。

 これ以上に等級を上げる場合は、実力・人格を見る試験を受ける必要になる。

 この時点で、素人を大人数集めたところで勝てない。個人の護衛や捜索の任務が多い。

 比較的機密性の低い情報の閲覧許可。


陸級ろっきゅう

 この等級で一人前の証。

 格闘技経験者を数人まとめて相手どれるほどの実力を持っている。

 階級が一番下の軍人への軽い命令権を持っている。教員免許を持っていれば武士校で教鞭をとることができるようになる。

 また、漆級から陸級の間が全等級の中で二番目に挙げることが難しいといわれている。


伍級ごきゅう

 ほとんどの人物がその道の名人級の実力を持っている。

 著名な人物の護衛などの任務が多く陸級以下の【侍】の上司にあたり、集団任務の指揮がメインの仕事になる。

 漆級よりも機密性が若干高い情報の閲覧許可。


肆級よんきゅう

 達人級の実力を持っており、【侍】の資格を使った起業の許可が下りる。

 上層部から出される任務が増える。

 一個中隊の隊長並みの権限を持っている。


参級さんきゅう

 そのほとんどのが技を極めた者の等級。

 この等級になることで弟子をとることができるようになり、重要人物の個人的な依頼を受けることが多くなる。

 一部隊の隊長クラスの権限を与えられる。


弐級にきゅう

 実質的な【侍】のトップの実力を持った者に与えられる等級。

 国家的な最重要人物の護衛や重要施設の警備任務が多くなる。

 軍や国の倉庫への立ち入りの許可。


壱級いっきゅう

 弐級の中でも頭一つ抜けた者に与えられる等級と、いうよりもここまでくると称号に近い。

 万が一他国と戦争することになったとのための代理戦争に駆り出されることが多く、任務に関しては自分でえり好みできる。

 重要な国家機密、軍事機密情報の閲覧許可。


零級れいきゅう

 世界に一人しかいないバケモノ。以上!


【武者】

D:漆~陸級の実力

C:陸~伍級の実力

B:伍~参級の実力

A:参~壱級の実力

S:壱級以上のバケモノ


†  †  †


と、最後は少し雑になったが、大まかに説明するとこんな感じである。

 つまり、Sランクのブラックライセンスを持っているアキラはまごうことなきバケモノである。

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