第肆話 ガン=カタ

‥‥‥ハイ皆サンコンニチハ。前回作者さんにこってり絞られ反省した天の声です。不用意にあの方達のことはしゃべらない、覚えました。

 それはそうと今回は弓銃科の二つ目の試験、拳銃による対人戦です!詳細は本編で見てもらうとして、どんな内容になるかはタイトルを見ての通りですね。実は私もリ〇リオンを見て作者さんのコレクションを借りて、やってみたのですが、なかなかうまくいきませんでした。

 そもそもの話として、銃を使うなら間合いの外から撃てばいい話ですし、近接戦をするなら普通に殴った方が早いですからね‥‥‥

 まあ、そんなことは置いておいて、第肆話始まります!






















 アキラの和弓の試験が終わり、次は銃の試験。どちらか一種類の試験だけを受けても問題ないが、どうせなら両方受けてしまおうということだ。アキラが受ける銃の試練は銃を使った対人戦闘、ハンドガンでの早撃ちやスナイパーライフルによる狙撃などの試験もあるが、そこまで時間がないのが理由である。


「刀剣科の試験の場もそうだったけど、ここはさらに広いな。」

「こんにちは、試験官の湊環みなとたまきと申します。」


 銃の試験会場についたアキラは、刀剣科の実技試験会場と同等かそれ以上の広さの銃弓科の実技試験会場に驚いていると、試験官の女性がやってきた。


「どうも。」

「試験は銃を使った対人戦闘でしたね?」

「はい。」

「それでは、こちらにある中から好きな物を選んでください。二丁でも構いません。」

「わかりました。」


 試験官の女性、タマキが指した場所には数種類の銃が並べられていた。


「これにするかな。」


 アキラはその中から二丁のハンドガンを選んだ。


「コルトガバメントですか。いいチョイスですね、コルトの銃は私も好きです」

「はぁ‥‥‥。」


 アキラはコルトガバメントくらいしかろくに使ったことがないのが選んだ理由なので、特にこだわりなどはない。

 なので、タマキの言葉にアキラはあいまいに答えることしかできなかったのである。


「それではこれをどうぞ、弾薬を減らしたゴム弾です。あたっても打ち身ができる程度なので、ためらわず撃ってもらっても問題ありません。それでは始めましょう。」

「はい。」


 アキラとタマキが所定の位置につき、試験開始のブザーが鳴る。


(さてどう行くか‥‥‥お互いの距離は大体三〇〇メートル。ガバメントの装弾数は八。カートリッジは今入っているのを合わせて六。片方で三使えるが、無駄うちはなるべく避けた‥‥‥)

「い⁉」

「考えことですか?随分と余裕ですね。」

(嘘だろ⁉開始から一〇秒もたってねーぞ。下手すると今の・・俺より早いじゃねーか!)


 なんと、タマキは開始わずか五秒で三〇〇メートルもある距離を積めたのだ。そして、一息にアキラの左肩、右足を狙い撃つ。


(ヤバイ!)


 アキラは左肩を引き一発目をよけ、肩を引いたは反動で体を右回転させ二発目をよける。


「よし!よけ‥‥‥?」

(なんだ?あの丸いボール‥‥‥なんか振りかぶってらっしゃる‥‥‥もしかして、手榴d⁉)

「だぁあああああああん!!?」


 アキラがタマキからの奇襲をぎりぎりでよけたところにタマキが手榴弾を投擲する。


「ちょっと待てえええ!!手榴弾使うとか聞いてないんですが⁈」

「そりゃあ言ってませんから。安心してください、弾丸同様炸薬量を減らしてあるものなので音と煙だけなので直撃しても、ほんの切り傷ができる程度です。」

「どこも安心できない気がするんですか⁈」


 二度の想定外の奇襲によりアキラは体勢を崩しつつも、近くの岩に身を隠す。


(危ねぇー!)

「反則とは言わないでくださいね?想定外のことにも対処できるかどうかを見る試験でもあるので。」


 ちなみに、実技の試験内容は試験官が各々の判断で決めることができるが、高速隠密起動による不意打ちからの手榴弾をぶん投げる試験官はタマキだけである。ほとんどの試験官は、どちらかといえばガンマンスタイルの早撃ち勝負で試験の合否を決めている。

 さらにちなみに、ガンマンスタイルの早撃ち勝負をする人が多いのは、単純にかっこいいからと、いう理由である。


(どーしよぅ‥‥‥弾数は同じかもしれないが、そんなことは一言も言っていないし手榴弾が一つだけとも言っていない。なんなら、地雷を仕込んである可能性もあるしなぁ‥‥‥あ゛あ゛!!考えれば考えるほど大量に悪い可能性が出てくるぅうううう!!)

「どうしましたか?もしかして、私の武器がこの二つだけではないと思っていますか?その通りです。あなたのスタート地点から半径三メートル以内の範囲以外は、すべて三〇センチ間隔で地雷を埋めてあるので、もうそこ以外は安全地帯ではありませんよ?」

(やっぱ、地雷合ったあああああ!)


と、何もうれしくない予想が当たってしまったアキラである。


「ふふふ♪せいぜい、おびえながら逃げてくださいね。」

(あの人、なんか楽しそうだな‥‥‥もしかして、)


 そう、このタマキさんご本人の自覚はないのですが、実は隠れドSなのである。この人の実技授業は、過激すぎて教育委員会からいろいろと苦情が来ていたするのである。それだったら、クビになりそうなものであるが、一部の層には需要があるらしくその層からの強すぎる反感を買い、生きる公然猥褻物が続出したため、現在は武士校に勤務する形で教育委員会からの監視を受けている。(タマキ自身は知らない。)


「やべー‥‥‥こえー‥‥‥。」

(もう、このまま突貫するかなー‥‥‥)


と、遠い目をしながらアキラは覚悟を決めに入る。

 そして、タマキ試験官はの目は半分ほど正気を失ったような、狂気的なというか、猟奇的?というか、雑に言ってしまえばとてつもなくやべー目つきをしていたのである。


(よーし、イクゾー‥‥‥3…2…1)

「GO!」

「なんかやけにネイティブ!あ、思わずツッコんじゃった。」

「よし、隙ありぃ!」

「ぐっ!」

(!ヤバイ。)


アキラのネイティブな発音に思わず突っ込んでしまったタマキは割と戦闘中には致命的な隙を作ってしまい、至近距離で銃口を突き付けられるもすんでのところで、後ろに倒れる形で至近距離で放たれたアキラ弾丸をよけ、そのままアキラ同様至近距離で弾丸を放つ。


「はあ⁈て、キャッ!」


が、放つ直前アキラが銃のグリップで銃身を殴りそのままタマキの顔面に向かって引き金を引く。


「ちょっ‼」


だが、タマキはまたも側中でほぼ回避負荷の至近距離から放たれる弾丸を避けいったん距離をとる。


「えー‥‥‥これ避けるんですか?」

「あなた、殺す気ですか?」

「いや?弾速を視ましたけど、このゴム弾は当たり所が悪くても、軽い脳震盪を起こすくらいで死なないくらいには調節されてるでしょう?」

「何で知ってるの?」

「そりゃあ目がいいですから。」

「目がいいどころの次元ではない気がするのですが、というかそれ以前に女性の顔にためらいなく攻撃するのはどうかと思うんですが‥‥‥。」

「あとは残らないと思うんですけどね‥‥‥。」

「倫理観の問題よ!」

(倫理観、ね‥‥‥。)

「現役の【侍】に常識とかはともかく、倫理観だなんだといわれるのはちょっと‥‥‥。」

「ぐぅ‥‥‥確かに‥‥‥。」

(ぐうの音が出た。)

「ゴホン!仕切り直しますよ。」

「わかりました。」

「それでは始めまs‥‥‥!え?」


タマキが仕切り直しの合図をしようとする直前アキラがノータイム発砲。


「な、え?はあ?」

「すみません、あのままバカ真面目に仕切りなおしてたらだいぶ長丁場になってこっちが不利になりそうだったので‥‥‥。」

「え、ちょっと‥‥‥それは、」

「ずるいとか言わないでくださいよ、試験中に勝手に止まってただけですからどう始めるかは、こちらの勝手だと思います。」

「ぐぅ‥‥‥。」

(あ、またぐうの音が出た。)

「‥‥‥試験終了条件は満たしました。これにて、二日目の試験を終わります。」 

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