2023年10月8日
雪の降り積もった漁村を訪れる。その地に眠る秘宝を探し出しに来たのだ。何日も仲間と一緒に森の中を歩き回ってつるはしであちこちを掘りまわるが、目当てのものは見つからない。それどころか宝探しに行くたびに一人ずつ何かに惨殺されていく。宝を独り占めにしたい誰かのせいだろうと仲間同士で疑心暗鬼に陥り、みんな個人行動するようになってしまう。ギスギスしてつまらなくなったので私は先に帰ることにする。土産屋で工芸品を見繕っていると、突然犯人についてひらめいてしまう。宝探しのためにみんなを集めた女が復讐のために一人ずつ殺しているのだ。今日もみんなが宝探しに行っているのを思い出して私は港から森に向かう。辿り着くとちょうど鬼の面を被った女が仲間の一人に包丁を振りかざしている。殺されそうになっている男が大声をあげたので、私は岩を転がして他の人が現場に来るための唯一の道を塞いで誰も女の邪魔ができないようにする。復讐を遂げた女は喜びその場で歌い踊るが、鬼の面が取れなくなって半狂乱になり森の奥に走り去る。私は他の仲間と合流すると別の場所へ宝を探しに行こうと提案して港に向かう。雪に覆われた漁港は水墨画のように美しかった。
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