2020‐21年
2020年
5月6日
真夜中、今は誰も住んでいない一軒家に仲間とともに侵入する。仲間の一人にとりついた連続殺人鬼の怨霊を祓うためである。その一軒家は連続殺人鬼の家なのだ。何かの視線を感じつつも懐中電灯の明かりを頼りに奥へ進み、風呂場を覗くと湯舟が真っ黒な水で満ちている。戦々恐々、風呂場を出て次はダイニングだと奥に懐中電灯を向けると玄関のドアが照らされる。それで私たちは中に進んでいるのではなくずっと外に向かっていたのだと気付く。
9月25日
親戚の葬式に参列する。控室にいると従妹がやってくる。彼女は黒髪の美しい才色兼備だが、浮世離れしすぎているせいで友達はできたことがなく親戚中からも嫌われている。今年から大学に通うらしく「大学で勉強って何をしたらいいのか分からなくて洋書を読んでいるんです」と彼女は言う。何を読んでいるのかと尋ねると「ヘーゲル」と返ってきて私は言葉を失う。
2021年
5月8日
プール帰りの中年アベックが乗る赤いキャデラックの前に立ちはだかる石原さとみ。
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