2019年6月8日
アーケードのある商店街にいる。飴色の空間は終わりがないように思えた。私は足を使わず亡霊のようにまっすぐ移動することが出来たので、ちらほらいた歩行者を横目に商店街の奥へと進んでいく。
薬局の入り口で友人に出会う。私達はどちらも目的地がなかったので惰性で行動を共にすることにする。友人は足を使ってしか移動することができなかったので私も歩くことにする。
気がつくと辺りが薄暗くなっていた。一部の照明が落ちたらしい。係員らしき女がどこからともなく現れる。女は私達の前を横切って走り去っていく。しばらくすると少しだけ明るくなったが、実際には二箇所ほどしか復旧しておらず依然薄暗いままだ。しかし女は満足気にこちらに戻ってくると、笑顔で「ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。もう大丈夫です」と言い、そのまま去っていった。
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