第192話 クーデター計画
ルシーセさんは既にクーデターの準備を終わらせていると、センベーさんや他の人から聞いた。
返事もして無いのに、俺とアイス国は参加するみたいな流れになっている。
これってどうなんだ?と思って皆んなと相談したら、山口さん、長山さん、ヴァルガさん他にも賛成する人が多数だった。
ルシーセさんの提供してくれた資料が、きめ細かく情報がしっかりしている事が、決めてらしい。
ルーガ帝国が溜め込んでいる大量の物資貯蔵場所と守備兵の数、攻める場所の場内地図、恐ろしい程のしっかりした資料で、其処を攻めたらスタンピードまでの準備が楽に出来そうという理由だった。
山口さん
「ルーガ帝国の38ヶ所に物資が集積されていて、私達が同時に帝都近くの26ヶ所を攻めれば8割近くの物資を占有する事が出来そうです」
長山さん
「この資料が正しいなら帝都と近場の都市を占拠して、その地域を囲う様に城壁を作れば、食料も確保出来て市民も余裕で収容出来ますね」
ヴァルガさん
「広大なルーガ帝国を全部攻めずに、首都周りだけ落とすだけで良いなら、少数でも騎兵が多い此方が有利だろう」
『センベーさんから見て、ルシーセさんは信用できると思う?』
センベーさん
「ルシーセさんが信用出来るかどうかなんて、僕には分からないよ、人を見る目は無いからね僕」
「でもルシーセさんなら、スタンピードが終わるまでは、皇帝や貴族より一緒に戦ってくれるんじゃ無いかな」
マンジュウさん
「ルシーセさんの作戦を見る限り、スタンピードまでに準備をしたいと思っているのは伝わりますね」
そうだよなルーガ帝国全土と戦うのは時間が掛かっても、食料や物資を此方が持っているならスタンピードまでに城壁を用意して待つだけで良いはずだ。
『分かった、俺はルーガ帝国の帝都へ向かい皇帝を殺して来る』
『お前達に細かい作戦は任せるから、占拠して物資を確保して守り抜け』
『大軍が来たら俺が助けに行く!俺が行くまで耐えられないなら、物資を捨てて逃げてもいい、無理をするな』
12日後に俺以外の兵士が26ヶ所の物資集積地点を同時に攻撃する。
物資の置いてある場所が、戦闘に不向きな城壁の低い街だったら良いけど、堅固な砦を攻めるのは大変そうだ。
シャルパックの騎兵は50000だけで、他は市民や服属した国の兵士を動員するそうだけど、地方の帝国兵士を抜きにしても敵兵士50万は首都近辺に居る。
占領するのも、激戦になる場所が出てくるだろうな。
皆んなが、どれだけ物資を確保出来るかで、スタンピードになった時に助けられる人達の数が変わる。
大まかな作戦を決めて他は皆んなに任せた。
俺とマンジュウさんと、センベーさんだけでルーガ帝国の首都へ向かう。
センベーさん
「ピリ辛の黄色いシチューがあって、チーズを乗っけたパンをシチューに付けて食べると、凄く美味しいんだよ」
馬に1人で乗れないセンベーさんと一緒に、馬に乗って移動してるが、別れて行動してた時にあった話をずっとしている。
緊張感の無い移動だけど、俺も嬉しくてお互い今まであった事を話し続けた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます