第126話 少年と交渉

鑑定する事が出来ない見た目12歳の少年が、リヴァイアサンを倒した直後に話し掛けて来た。

ダンジョンで出会うはずの無い子供だ、直ぐに神様とか女神様とかみたいな存在かなと思ったりした。

センベーさんと真田さんも鑑定は使えないけど、特殊な人間だと感じてるみたいだな。


少年

「僕はここの管理人みたいな立場なんですが、その魔物と倒し方はイレギュラーなので」

「この場で日本へ戻してあげるから、もう倒すの止めて下さい」


真田さん

「日本へ帰れるのか!?」


少年

「ええ帰れますよ、真田さん異世界での活躍もお疲れ様でした」


『俺とセンベーさんは日本へ戻りたくないです』


少年

「2人は戻りたくないんですか、異世界で物語を進めない状態から此処へ来た人が、日本へ戻れる機会なんて滅多にないんですけど戻らないんですか?」


センベーさん

「戻らないと何かあるの?」


少年

「細かい内容は言えないんですが、ずっとは居られないですね」


『何年かしたら此処から出ないといけないんでしょうか?』


少年

「そうですね、此処からは出ますね」


少年の素性を聞いても管理してるだけとしか教えてくれないし、聞きたかった事を色々と質問しても教えてくれない。

流石に何も教えてくれないんじゃ日本にも戻りたくない。

真田さんも俺達と少年のやり取りで胡散臭く感じているようだ。


真田さん

「2人が此処に住み続けられないなら俺も日本へ戻らない、リヴァイアサンでレベル上げを続けるぞ!」


少年

「それは困るんですよね」

「アイスさんとセンベーさん、暫く此処に住むのと、何か欲しい物とかありますか?」


余程リヴァイアサンは倒して欲しくないらしい。

欲しい物か、物は要らないけど交渉出来るなら、


『あのマンジュウさんとアケミさんを生き返らせて日本へ帰すことは出来ますか?』


少年は考え込んでしまった、これは?考えてるという事は生き返らせられるのか!?


真田さんも考えてる少年を見て、必死な形相で

「待ってくれ、生き返るなら3人を生き返らせてくれ!!」


少年

「うーん出来る出来ないでいうと、生き返らせる事は出来ます」

「でもペナルティありますよ?」


ペナルティ?問題ないマンジュウさんとアケミさんが生き返り、アケミさんを日本に戻せるなら何の問題も無いよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る