第125話 2回目のリヴァイアサン討伐
金属の塊に回復魔法を使うと、リヴァイアサンが復活した。
プロトマト国の地下室でも別の金属の塊を見つけてたが、あの時に回復魔法を使わないで本当に良かった。
陸上のリヴァイアサンは暴れるだけで、水中に居る時よりも俺は怖さを感じなかった。
ただセンベーさんと真田さんの攻撃は水魔法の膜に遮られて殆ど効かない。
真田さんの剣スキルで傷つける事ができても直ぐに傷は塞がってダメージは与えてない様に見える。
センベーさん
「アイスさんがリヴァイアサンの中から攻撃するしか無理かも」
外から火魔法を使って攻撃してるけど、水魔法の膜が相手だと相性が悪過ぎる。
俺も口の中に入って、火魔法で中から攻撃するしか無いよなと、思ってはいる。
センベーさんは簡単に言うけど、魔物の口の中に入るって怖いからね!
躊躇してたら別の方法が思いついた。
陸上ならオリハルコンをリヴァイアサンの身体に乗せていって、重しで動けなくして倒せるのかな?
リヴァイアサンは暴れてはいるけど、オリハルコンを周りに生成していって動きを制限していく。
ひれや尾びれにオリハルコンを周りから生成して固めると身動きが段々と取れなくなっていった。
数時間もオリハルコンを生成して、リヴァイアサンの四方全て固めて身動き出来なくした。
センベーさん
「これだけ重いオリハルコンを乗せられても生きてるの、生命力が凄いね」
真田さん
「リヴァイアサンも恐ろしいが、佐藤さんの魔力が全く無くならないのも恐ろしい」
真田さんには俺が無尽蔵の魔力を持つと言ってないから、ちょっと引かれてる。
センベーさんにオリハルコンの剣で攻撃して貰っても、リヴァイアサンを殺すのは無理そうなので真田さんに攻撃を全てお願いする。
俺が造るオリハルコンの剣も、切れ味が鈍いのしか今は造れないからね。
真田さんに剣スキルの無双乱舞という隙は大きいけど威力がとんでもない技を、リヴァイアサンの眉間に連続で打って貰っている。
何度も使ってると魔力を使ってるのかも分からないが、回復魔法で息切れを治してもスキルを使う動きにキレが無くなって、疲れが見えてきてる。
夜になったので久しぶりに野宿をする為に、壁の横に家を作って3人で朝まで休む。
食事や寝るための道具を通販スキルで出していく。
カップラーメンを外で久しぶりに食べると、凄く美味しく感じる。
真田さん
「佐藤さん教えたく無いなら言わなくてもいいが、スキルを幾つ持っているんですか?」
『すみません内緒で』
センベーさん
「アイスさんの全盛期の魔法を見たら、真田さんビックリするなんてもんじゃないと思うよ(笑)」
真田さんは色々と聞きたそうだけど我慢してくれた。
真田さんにはリヴァイアサンを倒して貰うけど、何処かで気を許してはいけないと思う自分がいる。
仲間と思って、後で俺が裏切られた気持ちには、なりたくない。
次の日の夕方になって真田さんが攻撃し続けて、やっとリヴァイアサンの息が切れたみたいだ。
最後は断末魔を叫ぶ事も無く静かに死んでいった。
センベーさん
「オリハルコンで固めて無かったら陸でも倒すの難しいね」
真田さん
「水中で倒した佐藤さんは異常だよ(笑)」
真田さんは息を荒くして肩で呼吸しながら、苦笑いしてホッとしていた。
真田さん
「佐藤さん!レベルが101になってるぞ!」
「やったレベルが上がった!!」
良かった。
物凄いレベルの上がり方をしてる。
数分後リヴァイアサンの死体から強烈な破裂音がしてリヴァイアサンは消えていった。
死体があった場所には青い金属の塊が落ちていた。
センベーさん
「金属の塊から人の気配がある!これ無限にレベル上げ出来るね!」
俺も少し魔力が増えてる気がする。
リヴァイアサンをまた倒したら、また強くなれるな。
真田さんもこれなら直ぐ地球へ帰還出来そうだ。
「あのぉ、ちょっといいですか?」
目の前で12歳ぐらいの男の子が突然、声を掛けてきた。
男の子を鑑定すると何も表示されないな。
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