第120話 幸せな場所
センベーさんと再会して会話したら、昔みたいに会話が出来ていた。
センベーさんも、
「ここの暮らしは気に入っているけど、もうアイスさんに会えないと思ったら、最後ちゃんと会話しとけば良かったと後悔してたんだ」
と涙声で話してくれた。
カレンも生きてるらしいが、別のセーフティーゾーンで暮らしてるらしい。
聞いたらもう新しい彼氏が居るそうで、センベーさんも流石に諦めたみたいだ。
彼氏を作るの早すぎでしょ(笑)なんだこの女は。
ダンジョンボスの話しは聞いてるけど、ここでの生活の方が良いからセンベーさんも倒す気は無いみたい。
カレンの方は地球に帰りたいと言ってても、ゴブリン1体を倒すのにも一苦労だからレベル上げはしてても、暫くは帰れそうにも無いらしい。
聞いたら、此処の魔物は倒すと俺達でも魔力が上がるそうだ。
人を殺さないで強くなれるなら、人殺しなんて誰もしたく無いよな。
ただ鑑定で見るとレベルがある人達とは違って、レベルの無い俺達は魔力しか上がらないので魔法を覚えるか、初めから戦えるスキルを持ってない人は強くなるのも厳しそうだ。
センベーさんの住んでるセーフティーゾーンは、5人しか住んで無いから食事の時も静かで、大浴場もゆったりと浸かれる。
センベーさんは食堂でビックリするぐらい食べていた。
センベーさん
「最近は毎日鰻重とラザニアを食べた後に、自分で作るクレープがあるからホイップクリームとチョコアイスを乗せて食べてるんだ♪」
センベーさんの食べてるクレープには、2キロは乗ってるんじゃないかと思う程にクリームとアイスが掛かっている。
これを毎日か、、、
俺もブッフェに何十台も置いてあるカセットコンロを自分の席に持ってきて、焼肉用の鉄板をセットして高そうな霜降り牛を焼いて食べてる。
ハーブが混ざった塩を付けて食べると、口の中が昇天しそうなぐらい美味しい。
食べ終わったら食器とか、置いたままにしとけば、気付いた時には綺麗に片付けられている。
女神様、ここの料理は最高ですよ。
食後はセンベーさんの部屋でオススメのゲームを一緒にやりながら喋ってる。
勿論ペットボトルのコーラとポテトチップスを食堂から持ってきて飲み食いしながらだ。
センベーさん
「アイスさん居て助かったー、ここのステージは2人で操作しないとクリア難しかったよ」
「ここをクリア出来ずに半年も放置しちゃってたよ(笑)」
半年?
『センベーさんと別れてから、まだ1週間ぐらいだよね?』
センベーさん
「何を言ってるのアイスさん、1年半も会ってなかったじゃん」
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