第109話 佐々木陽翔

久しぶりに接触した日本人が職業のある人で、あちらは友好的でも俺達は警戒してしまった。


自己紹介と鑑定の両方で、

佐々木陽翔さん年齢は26

職業は忍者

スキルは忍者っぽいと思うスキルを多数持っていた。

そしてセンベーさんがスキルを持っていたけど、上手く使えなかった潜伏というスキルを持っていたので、センベーさんは佐々木さんに使い方のコツを教えて欲しいとお願いしていた。


佐々木陽翔さんは今まで会った職業持ちとは違って、友好的で攻撃的でも無かった。


佐々木さん

「いやいや堅苦しいからハルトと呼んでくださいよー」


ハルトさんは、此処から更に南西にあるパパレという国で冒険者をやってるらしい。

パーティーを組む時もあるけど、基本は1人で依頼を受けてるそうだ。

今もパパレ国の商人の団体を護衛してる途中で、パパレ国に戻るらしいので一緒に同行させて貰ってる。


何というか、転移して来て普通に俺の想像してる異世界冒険をしてる人だな。

俺だってこんな風に異世界を旅してとか思ってたが、どんどん色々な事に巻き込まれて流されて生きてきた。


ハルトさんは俺達の話を聞いて驚いていたし、俺達のスキルを見て驚いていた。

全部を話した訳じゃないけど、東で大規模な戦争が起こってる発端が俺達と知って、

ハルトさんは

「勇者君と拳神君は一緒に旅をした事もあるけど、だんだん無茶苦茶するようになってたしねぇ」

2人を殺した事は話して無いが、ハルトさんは2人に対してそんな好意的には見てないっぽいな。


俺がオリハルコンで家を造った時、通販スキルで日本の物を沢山取り出した時、

センベーさんが索敵で1.5キロ先まで索敵出来て、筋力強化で何百キロも背負って走ってるのを見た時、


ハルトさん

「北に大陸があるのは聞いてたけど、こんな人達がいっぱい居るんじゃ俺が行っても雑魚だな(笑)」

「通販スキル持ちの人は、何人も見てますが電子機器を出せる人は初めて見ましたよ」

「アイスさんどれだけ魔力あるんですか(笑)パパレなんて農業が厳しい国なんで、アイスさんが何十トンも食料を出し続けたら一生、神として暮らせますよ」


接触したのがハルトさんで良かった。

色々な情報を交換出来て助かる。


ハルトさん

「日本へ帰る方法を探してるんですか?」


「なんだ日本に帰りたいなら俺が案内するんで、日本に帰りますか?」


!!!???

全員が聞いてる中で1番驚いた話だった。

ハルトさんの話だと、もっと西にクエストをクリアした人が居て日本への帰還ゲートが開いているらしい。

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