第6話 情報交換

離れて話すには俺も相手も混乱してる、

どうするか、家に入れるか、多分5分以上は考えてしまってる。


俺が考えてる間に1人が泣き出して、いつしか2人は泣き出してしまった。

「うう、助けて欲しい、もう動けない」

オッサン2人が嗚咽という状況で地面にへたり込んでいる。


俺は家に入口みたいな穴を開けて2人を狭い部屋に入れた。

「ありがとう、」

「もし水や食べる物があるなら何か分けて貰えないだろうか?」


『食料は沢山あるのでゆっくり満足するまで食べて下さい』

俺はこれも異世界人を想定してた行為だけど、

リュックから出す振りをして通販魔法からミネラルウォーターのペットボトルとエネルギーバーを2人に渡した。

相手が日本人ならペットボトルや日本の食べ物を直に渡していいか。


2人はありがとうと時々言いながら会話も無く食べ続けた。

結局500mlの水ペットボトル6本、エネルギーバー12個、クッキー2袋を食べ終わる頃から会話を始めた。


2人を見た、

1人の年齢は同い年ぐらい?頭が薄くなってきてる小太りの165cmぐらいのオジサンで

もう1人は年齢50以上かも?髪の毛はフサフサだけどメガネのレンズの片方が割れた小太りの170cmぐらいのオジサンだ。


2人に触れたら鑑定できそうだけど、相手も鑑定してくるだろうし様子見だな。


頭が薄くなったオジサン

「ありがとう何日も食べてなかったので倒れそうだったんだ」

割れたメガネのオジサン

「5日ぐらい前に突然この場所に居たんだ、それまでの記憶が曖昧で助けを呼ぼうにも携帯が使えなくなっていてね」


2人と話をした結果


頭が薄いオジサンが

山崎煎餅さん48歳

スキル

索敵


割れたメガネオジサンが

寺田萬寿さん55歳

スキル

筋力強化


2人とも自分がスキルを持っていたのも知らなかったし地球の何処かだと思っていたみたいだ。


2人がスキルを1つしか持っていないのに、俺がチートみたいなスキルを複数持っているのには気が引けたが、

鑑定

オリハルコン合金生成

魔力ネット通販

回復魔法

水魔法

火魔法

を持っているのは教えた。

他はまだ俺も分からないスキルなので言わないでおいた。


2人は3日前に出会い一緒に行動を共にしていた。

スキルの存在を教えたり、

色々と話し合って月の位置がおかしい、星座の位置が全然違うのを3人で本を見ながら確認して、地球じゃないと思うと皆んなで結論をだした。


ビックリしたのは2人とも異世界転移にワクワクし出した事、

2人とも異世界系の小説を読んでいた。

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