第5話 他の転移者

心臓の鼓動が凄い!手汗凄い!緊張してる!

初めての接触する異世界人が夜に尋ねて来るとは思わなかった。


想定の魔物から夜に襲われる時の配置に付く、

襲ってきたら屋根の部分のオリハルコン合金をマンホールの穴ぐらい消して、

家の中に階段も作って家の上から俺が上半身だけ出せるようにして攻撃を想定してた。


いつでも攻撃や家に逃げ込めるようにして、上から顔を出して見たら、外が真っ暗過ぎて何も見えない、

少しリスクはあるが異世界人は相当切羽詰まって助けてと求め続けてるので、

ランタンで照らして見る事にした。


光を当てた途端、

「あああぁ、良かったぁ!人がいた!」

「私達は気付いたら遭難してたんです!」

見ると俺と同年代か少し上の年齢かもしれない汚れた風貌だけど、地球の日本人みたいな格好のオッサン2人だった。


異世界人じゃないのか、

この2人も異世界転移した人なのかな?

色々と想定してた状況じゃないけど

警戒は怠らず、その場で話しかける。


その場から数日間全く喋って無かったので

少し枯れた声になったけど大声で。


『あの?もしかして異世界に転移してきた日本人の方ですか?』


2人は必死な形相でずっと助けてほしいと話しかけてるのに、

俺はダイレクトな質問をぶつけた。


「え?異世界?ここって異世界なんですか?」

「ここは地球の何処かじゃないんですか?」


あれ?異世界じゃなくて此処って地球なの?

んん?俺も混乱してきた。

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