　ビョータンが、電源を切ったお陰で、時間ができた。

　そこに、海賊たちが、まず押し掛けたのである。

　続いて、パンダ大王軍が攻め入った。

　収容所は、大混乱になったわけである。

　海賊にとっては、こうしたことは、お手のものであるが、彼らの目当ては、もちろんボスである。

　『たぬき小僧』、本名『マオ・ドク三世』である。

　海賊たちは、集まっていた一般客たちを、まず、逃がした。

　もともと、好きで来ているのは、一部の富豪たちだけである。

　海賊たちは、その連中は生け捕りにした。

　多少、間違いもあったが、それは、後から修正する。

　彼らは、ここの仕組みをよく知っていたのだ。

　でかい、囚人たちを囲っていたドームは、あっさりと破壊された。

　『おやぶん。おまたせ。』

　『いや、たいしたことはない。きみ、いっしょに来るか？』

　『地球に帰ってもまた捕まります。行きましょう。』

　ヤー・マー・シーンは、パンダ大王たちが駆け込む直前に、海賊たちと共に、姿をくらました。

　　　　　　　　　　🐼🐼🐼🐼🐼

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