『ジラ❗ 執行ワールド』 第9夜


 パンダ大王の宇宙船は、高速で大気圏に突入し、一気にジラ収容所に突進した。

   

 しかし、一歩先に突き進んでいたものがあったのだ。


 それは、宇宙海賊『マオ・マの子孫たち』というグループの海賊宇宙船である。


 太陽系最高の宇宙船であり、無敵を誇っていた。


 『ジラ』は、外的を想定していない。


 そもそも、宇宙海賊が乗り込んでくるような場所ではない。


 もっと、地味な場所である。


 もちろん、バスチーユなどの先例はあるとしても、むかしのことだ。


 しかし、ボス格を収容して、まるで警戒もしていなかったのは、明らかなミスである。


 それには、理由があった。


 完璧な防御システムがあると、自負していたのである。


 が、『マオ・マの子孫たち』の宇宙船、『ぶっちぎり5号』は、その防御システムを越える力があった。




 


 

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