『ジラ! 執行ワールド』 第6夜


 ローギは、ジラの太守との懇親会を企画した。


 太守は賓客である。


 ビョータンは、無限の富を持つから、それはもう、派手な宴会であった。ゲストとして、地球の大オペラソプラノ歌手、アリマ・ハスラが呼ばれていた。とんでもないギャラだったが、ビョータンにはまったく気にならない程度である。


 ビョータンは、太守どのが、プッチーニさまの大ファンであることをよく調べて知っていた。調べたのは、ローギだが。


 

       💋


 宇宙ミサイルは、『ジラ』に、もうすぐにまで迫っていた。


 しかし、ジラは、こうした攻撃を想定していなかったのだ。あり得ないからである。だから、気がついたりもしなかったのである。



 一方、パンダ大王の『やましんさん救出隊』は、切り札である、宇宙レーザーエネルギー砲を撃った。ミサイルを破壊するのではなく、向きをちょっと変えるのである。


 これは、うまく行ったのだ。


 ミサイルは、『ジラ』からは、外れて通りすぎた。


 しかし、処刑のときはせまりつつあった。


 処刑は、宴会の出し物に使われることになっていた。



      🙅


 


 

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