『ジラ! 執行ワールド』 第5夜
ジラに、鯛がいるとは、知らなかった。
ジラの本当の正体は、誰も知らない。
誰一人、見たことさえないが、ジラというのは、地球の支配者の名称である。
処刑惑星『ジラ』は、そこから頂いた名前であるらしい。
ただし、ジラは一切関与していない。
しかし、人類は、ジラの名において、処刑を行うのだ。
なぜ、地球人類は、かように、残酷なのか?
これは、宇宙の謎である。
ビョータンは、人類を生んだわけではない。
起源が異なっているらしい。
ジラが、関わっているのかどうかは、解らなかった。
しかし、不死のビョータンが不思議なくらいに、人類は残酷である。
だから、ビョータンは、人類の謎を密かに調べていたのだ。
ジラが何者か、ビョータンも知らなかったから、こいつは、大変に重要問題であったのである。
伝説では、ジラは、闘わずして、地球を支配した。ビョータンもまったく知らないうちにだ。
地球の支配者であるはずのビョータンには、つまり、ジラは敵であるはずだが、まるで、姿も見せず、闘いにもならないのだ。
『人類は、なんで、こんなに、残酷になったのか? 本来が、そういう、性質なのか? それとも、後天的なものか? ジラの、せいか?』
人類とのハーフである、悪キユウレイは、その残酷さを受け継いでいるのか?
ようするに、ビョータンは、かなり、悩んでいたのである。
🐼🐼🐼🐼🐼🐼🐼🐼
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます