第14話 巡考

 司令塔にて司令官とロキの会話は、以下の通りである。


 ・何があったかについて。散歩で湖に向かう道中で狙撃されたために、銃撃戦が行われたと回答した。


 ・何処であったかについて。湖の近くの森の中にて狙われ、それを応戦したと回答した。


・敵の情報はナニか探れなかったかについて。相手は最低二人は居たこと。

 応戦した拍子に撃ち抜かれ、そのまま気絶したため詳しいことは分からないこと。

 相手もロキが死亡したと誤認してくれたためか、トドメを討たれる事はなく生き延びたこと。

 目を覚ましたら、相手は居なくなっていたため、戻ってきて昨日のような惨状になった事を話した。


「わかった、ロキ第3隊長はしばし休息するように!その間の第3部隊は、ライ第3副隊長が纏めあげろ!」

「了解であります!御心遣いに感謝するであります!」

「第3部隊はロキ第3隊長殿が戻って来られるまでの間の代理の任、ワタクシことライ第3副隊長が謹んで拝命させていただきます!」


 そして解散となり、ロキは治療テントで休む事になった。

「わりぃな、代理を任せることになって……」

「気にすんなって!」

 話しているうちに治療テントに着いたため、そこで別れる事となった。


「やっぱ……何か隠してそうだな……!」

 ロキと別れたライは、任されたエリアに向かいなから、一人考えを深める。


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──sideロキ──


(なんとか誤魔化せたと思いたいが、ミツキはなんであんな所にいたんだ?)

 治療の簡易ベッドに横たわりながら、あの時の一件を思い出す。


(彼女の……ミツキのあの姿……あの叫びは、しばらく忘れられそうにないな……)

 思い出されるミツキの悲鳴、泣き顔……それをどうしたいのか、ロキはいま一度考えを巡らす。


(ミツキは、無事だろうか?……あの女性兵はなんとかするって言ってたけど、やっぱり心配だ!…………会いたいな……)

 そして、眠りに落ちるのであった……。


               続く

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